「さんまの塩焼きが食べたいけど、グリルを使うと煙と臭いが部屋中にこもって大変…」
「後片付けが面倒で、ついさんまを買うのを諦めてしまう」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
実は、フライパンひとつあれば、煙や臭いをグッと抑えて、しかもグリルに負けないパリッとジューシーなさんまの塩焼きが作れるんです。しかも後片付けも驚くほど簡単。
この記事では、プロの料理人も実践している「フライパンでさんまの塩焼き」のコツを、下処理から焼き方、絶品に仕上げる裏技まで、まるっとお伝えします。
なぜフライパンでさんまの塩焼きがおすすめなのか
まず、フライパン調理の最大の魅力は、煙と臭いを大幅にカットできること。魚焼きグリルのように脂が直火に落ちて燃え上がることがないため、部屋中に煙が充満する心配がありません。
さらに、後片付けが圧倒的にラク。グリル網や受け皿にこびりついた焦げをゴシゴシこするストレスから解放されます。使い捨てのフライパン用ホイルを活用すれば、洗い物はほぼゼロ。忙しい日の夕食にもぴったりです。
そして何より、フライパンなら火加減の調整がしやすく、さんまの水分をコントロールしやすいため、皮はパリッと、身はふっくらジューシーに焼き上がります。
新鮮なさんまの見分け方。スーパーで使える3つのポイント
美味しい塩焼きにするには、まず良いさんまを選ぶこと。スーパーでサッとチェックできる3つのポイントを覚えておきましょう。
- 口先が黄色いものを選ぶ:さんまは鮮度が落ちると口先の黄色が薄れていきます。くちばしのように尖った先端が、はっきりとした黄色をしているものが新鮮な証拠です。
- 目が澄んでいるか確認する:目が透明で黒目がはっきりしているものは鮮度抜群。白く濁っていたり、くぼんでいたりするものは避けましょう。
- 背中に厚みがあり、頭の後ろが盛り上がっているものを:脂がのっているさんまは、頭から背中にかけてぷっくりと盛り上がっています。通称「クビレサンマ」と呼ばれるこの体型のものが、最も美味しく仕上がります。
下処理が決め手。臭みを抜いて皮パリッに仕上げる準備
フライパンでさんまの塩焼きを成功させるかどうかは、焼く前の下処理で8割決まると言っても過言ではありません。
腹びれの後ろから斜め45度に切る理由
さんまを切る時は、腹びれの後ろあたりから、包丁を斜め45度に入れるのがプロの技。まっすぐ切るよりも断面積が広がり、火の通りが均一になります。また、内臓(わた)が流れ出にくくなるため、仕上がりが美しくなります。
塩の役割は味付けだけじゃない
さんまに塩をふる目的は、味付けだけではありません。塩をふって10分ほど置くと、浸透圧の働きで魚の表面から余分な水分と一緒に臭み成分が抜け出します。このひと手間で、生臭さが激減し、皮のパリッと感が格段にアップします。
さらにプロの技として、尾びれや胸びれに多めに塩をつける「化粧塩」を施すと、焦げすぎを防ぎ、見た目も美しく仕上がります。
キッチンペーパーで水分を徹底的に拭き取る
塩をふって出てきた水分は、キッチンペーパーでしっかりと拭き取りましょう。この工程を丁寧に行うほど、焼いた時に煙や臭いの発生を抑えられ、皮のパリッと感も高まります。
フライパンでさんまの塩焼きを作る3つの方法と手順
ここからは、実際の焼き方を3つのパターンでご紹介します。ご自宅のフライパンやお好みに合わせて選んでください。
方法1:フライパン用ホイルでくっつき知らず
最も失敗が少なく、後片付けもラクな方法です。専用のフライパン用ホイル(クックパー フライパン用ホイルなど)を使います。アルミホイルとは違い、特殊加工で魚の皮がくっつきません。
- フライパンにフライパン用ホイルを敷き、サラダ油を薄くひく。
- 中火で温めたら、水気をしっかり拭き取ったさんまを並べる。身の厚い背中側をフライパンの外側に向けると、火の通りが均一になります。
- 蓋をして中火で4〜5分焼く。
- こんがりと焼き色がついたら、トング(菜箸より身が崩れにくくて便利です)でそっと返す。
- 再び蓋をして3〜4分焼く。
- 焼いている途中で出てくる余分な脂は、キッチンペーパーでこまめに拭き取る。これで煙と臭いを大幅カットできます。
方法2:クッキングシートで手軽に
フライパン用ホイルがない場合は、クッキングシートでも代用可能です。
- フライパンにクッキングシートを敷き、サラダ油を多めにひく(これがくっつき防止の最大のコツ)。
- さんまを並べ、中火でじっくり焼く。
- 焼き時間の目安は方法1と同じですが、様子を見ながら調整してください。
方法3:油をひいて直接焼く
最もシンプルな方法ですが、少々テクニックが必要です。
- フライパンにサラダ油を多めにひき、中火でしっかり温める。
- フライパンが十分に温まってからさんまを入れ、「ジュッ」という音がしたら、すぐに弱火にする。この温度差がくっつきを防ぐポイントです。
- 蓋をして4〜5分焼き、焼き色を確認してから返す。
- 返したら再び蓋をして3〜4分。こちらも出てきた脂はこまめに拭き取りましょう。
焼いている時の煙と臭いを最小限にする3つの工夫
せっかくフライパンで焼いていても、煙が気になってしまうことも。以下の3つを意識するだけで、驚くほど快適に調理できます。
- こまめな脂の拭き取り:焼いている最中にさんまから染み出る脂を、都度キッチンペーパーで吸い取る。これが最も効果的な煙・臭い対策です。
- 換気扇を調理開始前から回す:火をつける前に換気扇を強で回し始め、部屋の空気の流れを作っておきましょう。
- 蓋を上手に使う:蓋をすることで油の飛び散りを防ぎ、煙が部屋に広がるのを抑えられます。ただし、完全に密閉すると蒸し焼き状態になるため、少しだけずらして蒸気を逃がすのがコツです。
フライパンでさんまの塩焼きをもっと美味しくする裏技
基本の焼き方をマスターしたら、次の裏技でワンランク上の味を目指しましょう。
- 仕上げに日本酒をひとたらし:焼き上がる直前に蓋を開け、日本酒を小さじ1ほどフライパンの空いているスペースに垂らし、すぐに蓋をして10秒蒸らす。ふっくら感が増し、風味も格段に良くなります。
- 大根おろしは皮ごとすりおろす:塩焼きの定番、大根おろしは皮ごとすりおろすのがおすすめ。皮の部分にビタミンCや辛味成分が豊富に含まれており、味のアクセントにもなります。
- すだちやかぼすで爽やかに:レモンよりも香り高く、まろやかな酸味のすだちやかぼすは、さんまの脂と相性抜群です。
後片付けをラクにするアイテムとコツ
フライパン調理の締めくくりは、やはり後片付けの楽さ。以下のアイテムを揃えておくと、ストレスが激減します。
- フライパン用ホイル(クックパー フライパン用ホイル):使い終わったらホイルを捨てるだけで、フライパンはほとんど汚れません。焦げつきや臭い移りの心配もなし。
- トング:菜箸よりもしっかり挟めて、盛り付けの際も身を崩しにくい。シリコン製ならフライパンを傷つけず、食洗機対応のものも多く便利です。
- 重曹:万が一、フライパンに臭いが残ってしまったら、重曹水を沸かしてしばらく置いてから洗うと、気になる臭いがすっきり落ちます。
フライパンでさんまの塩焼きを作るコツまとめ
ここまで、フライパンで作るさんまの塩焼きについて、選び方から下処理、焼き方、後片付けまで詳しくお伝えしてきました。
煙や臭い問題でグリルを使うのをためらっていた方も、これなら気軽に旬のさんまを楽しめるのではないでしょうか。
ポイントをおさらいすると、
- 新鮮なさんまは「口先が黄色い」「目が澄んでいる」「背中に厚みがある」ものを選ぶ。
- 塩をふって水分を引き出し、キッチンペーパーでしっかり拭き取る。
- フライパン用ホイルを使えば、くっつきも後片付けも怖くない。
- 焼いている間の脂はこまめに拭き取って、煙と臭いを最小限に。
今夜の食卓に、パリッとジューシーな絶品さんまの塩焼きを、ぜひフライパンで気軽に並べてみてくださいね。
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