「すき焼きが食べたいけど、専用の鍋がないし…」
「鉄鍋を出すのは大変だし、後片付けも面倒だなあ」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
実は、すき焼きはフライパンでも驚くほど美味しく作れるんです。むしろフライパンだからこそ、手軽に、そして失敗なく仕上げられるコツがあるんですよ。
この記事では、テフロン加工のフライパンを使った「フライパンで簡単すき焼き」の作り方を、割り下の黄金比から牛肉を柔らかく仕上げるテクニックまで、余すところなくお伝えします。
今夜の食卓が、ちょっと特別なものになりますように。
なぜフライパンですき焼き?そのメリットと選び方
フライパンでのすき焼きには、実はいいところがたくさんあります。
まず、準備と片付けが圧倒的にラク。重たい鉄鍋を引っ張り出して、使った後の手入れに気を遣う…そんな手間から解放されます。
しかもフライパンは浅くて口径が広いから、肉も野菜も取り出しやすい。煮詰まりすぎた時の調整もしやすいんです。
では、どんなフライパンを選べばいいのか。
結論から言うと、26cm以上の深型テフロン加工フライパンがベストです。
理由は3つ。
- 焦げ付きにくいから、割り下が煮詰まってもストレスフリー
- 深さがあるから、野菜を重ねても溢れにくい
- 油が少量で済むから、牛肉を焼く時に余分な脂を使わなくていい
持っていれば、ティファール フライパンのような深型タイプが理想的。なければ、手持ちの一番大きいフライパンで十分です。
ひとつだけ注意。金属ヘラは厳禁。傷がつくとコーティングが剥がれる原因になります。菜箸か木べらを使ってくださいね。
これで味が決まる!フライパン用割り下の黄金比
すき焼きの味を決めるのは、やっぱり割り下です。
市販のタレに頼るのもアリですが、自分で作ると味の調整が自由自在。しかも、冷蔵庫にある調味料だけでできちゃいます。
フライパン調理におすすめの黄金比はこれ。
酒:みりん:醤油:砂糖:だし汁 = 2:2:2:1:1
この「だし汁ちょい足し」がミソです。フライパンは鉄鍋より煮詰まりやすいので、だし汁で少しゆるめておくと、焦げ付き防止になるし、味もしっかり染みるんです。
作り方は簡単。鍋に全材料を入れて、砂糖が溶けるまで弱火で温めるだけ。沸騰させなくて大丈夫。
もし手間を省きたいなら、エバラ すき焼きのたれを常備しておくのも賢い選択です。ストレートタイプだから、分量を計らずにそのまま使えて、味のブレもありません。
牛肉を柔らかく仕上げる3つのコツ
フライパンですき焼きを作るとき、一番の不安は「肉が固くならないかな?」ですよね。
実はこれ、ちょっとしたコツを知っているだけで、お店で食べるような柔らかい牛肉に仕上がるんです。3つのポイントを順番に紹介します。
コツ1:焼きすぎないこと
牛肉のタンパク質は、60℃を超えると縮み始め、70℃で一気に固くなります。
だから、「割り下を入れる前にしっかり火を通そう」はNG。肉の表面の色が変わるか変わらないか、くらいで割り下を入れるのが正解です。
コツ2:肉は一度取り出すか、端に寄せる
フライパンに牛肉を広げて、サッと両面を焼いたら、いったん皿に取り出す。その間に野菜を割り下で煮て、最後に肉を戻せば、加熱しすぎを防げます。
もしくは、フライパンの端に肉を寄せておいて、真ん中で野菜を煮る方法でもOK。ちょっとズボラだけど、洗い物が増えないので私はこっち派です。
コツ3:肉は肩ロースかバラ肉を選ぶ
薄切り肉の中でも、適度にサシが入った肩ロースやバラ肉がおすすめ。
赤身すぎるモモ肉は、フライパンだとパサつきやすいんです。スーパーで「すき焼き用」と書かれているパックを選べば間違いありません。国産牛 すき焼き用で探すと、切り落としじゃない美しいスライス肉が手に入ることも。一枚ずつ広げて焼くと、見た目も味も格段に良くなります。
フライパンで作る!簡単すき焼きの手順
ここからは、実際の作り方をステップごとに解説します。
「焼く」と「蒸し焼きにする」を組み合わせた、フライパン専用ハイブリッド方式です。これなら野菜が水っぽくならず、味がボケません。
準備するもの(2人分)
- 牛薄切り肉(肩ロースまたはバラ):200g
- 白菜:2枚
- 春菊:1/2束
- 長ねぎ:1本
- しらたき:1袋
- 焼き豆腐:1/2丁
- 割り下(上記の黄金比で作ったもの):150ml
- 牛脂、またはサラダ油:少々
手順
- 具材を切る
白菜は4cm幅、春菊はざく切り、長ねぎは斜め1cm幅、焼き豆腐は食べやすい大きさに。しらたきは下茹でしておきます。全部切ってから調理を始めると、あっという間です。 - 肉を焼く
フライパンを中火で熱し、牛脂または油を薄くひきます。牛肉を一枚ずつ広げて入れ、表面の色が変わるくらいでサッと裏返す。ここで完全に火を通さないのがコツ。焼いた肉は別皿に取り出すか、フライパンの端に寄せましょう。 - 野菜と割り下を入れる
フライパンの真ん中に、白菜、長ねぎ、しらたき、焼き豆腐を並べます。春菊は最後にとっておきます。そこに割り下をまず100mlだけ回し入れ、蓋をして中火で3分ほど蒸し焼きに。 - 肉を戻し、仕上げる
野菜がしんなりしたら、牛肉を戻し、残りの割り下50mlを上から回しかけます。春菊も加えて、蓋をせずに1〜2分。割り下がグツグツして照りが出てきたら完成です。
これは知っておきたい!失敗しないためのQ&A
私が実際に友人からよく聞かれる疑問と、その答えをまとめました。
Q. 割り下が焦げそうで怖い。火加減は?
A. 最初は中火、割り下を入れたら弱めの中火が安心です。テフロン加工なら多少煮詰まっても焦げ付きにくいですが、「グツグツしすぎてるな」と思ったら、火を弱めるか、大さじ1〜2の水を足してください。
Q. 蓋はしたほうがいい?
A. 野菜に火を通す最初の段階では、蓋をして蒸し焼きにするのがおすすめ。でも最後の仕上げは、必ず蓋を外して煮詰めてください。蓋をしたままだと、野菜の水分で割り下が薄まり、味がぼやけてしまいます。
Q. しらたきが肉の近くにあると固くなるって本当?
A. しらたきに含まれる凝固剤が肉のタンパク質を固くする、と言われますが、家庭で少量作る分にはほぼ影響ありません。ただし、気になるなら肉としらたきを離して配置するといいですよ。私はあまり気にせず、一緒に煮ちゃってます。
締めまで楽しむなら「別茹で」が正解
すき焼きの楽しみは、やっぱり「締め」ですよね。
でもフライパンでうどんや春雨をそのまま煮ると、一気に割り下を吸って焦げ付きの原因に。これ、けっこうあるあるな失敗なんです。
じゃあどうするか。
答えは「別茹で」一択です。
小さめの鍋でうどんや春雨を茹でて、水気をしっかり切ってから、それぞれの取り皿に。その上から、フライパンに残った濃厚な割り下をたっぷりかけていただきます。
こうすれば、フライパンは焦げ付かないし、締めの味も最高。洗い物は少し増えるけど、この一杯のために!と割り切っちゃいましょう。卵を絡めれば、もう言葉はいりません。
今日からできる「フライパンで簡単すき焼き」
さあ、ここまで読んでいただけたなら、もう「すき焼きは専用鍋がないと…」なんて思いませんよね。
フライパンひとつあれば、十分にあの甘辛い香りと、とろけるような牛肉の旨さを楽しめるんです。
最後に、今日のポイントをおさらい。
- フライパンは深型テフロン加工の26cm以上がベスト
- 割り下は酒:みりん:醤油:砂糖:だし汁=2:2:2:1:1
- 牛肉は焼きすぎない、一度取り出す、肩ロースかバラを選ぶ
- 割り下は二段階投入で、水っぽさゼロ
- 締めは別茹でで、焦げ付きストレスから解放
特別な道具がなくても、工夫次第で食卓はいくらでも豊かになります。
今夜はぜひ、あなたのフライパンで、じゅわっと音が聞こえてきそうな「フライパンで簡単すき焼き」を作ってみてくださいね。
コメント