「フライパンでさんまをパリッと焼く方法。グリルなしでも絶品に仕上げるコツ」

フライパン

はじめに
秋の味覚の代表といえば、やっぱり旬のさんまですよね。でも、「家でさんまを焼くと煙がすごい」「グリルの掃除が面倒でつい敬遠してしまう」という声もよく聞きます。

そんなあなたにこそ試してほしいのが、フライパンでさんまを焼く方法です。

「え、フライパンで焼くと皮がベチャッとしない?」なんて心配は無用。ちょっとした下処理と焼き方のコツさえつかめば、グリルに負けないパリッとふっくらな焼きさんまが、驚くほど手軽に実現できるんです。

煙が少なく、何より後の片付けが劇的にラクになるフライパン調理。この記事では、失敗しない焼き方のポイントを、理由とともに詳しく解説します。


なぜフライパンで焼くのが正解なのか? 3つのメリット

さんまをフライパンで焼くことには、グリルにはない明確な良さがあります。手軽さだけじゃない、味に直結するメリットを見ていきましょう。

  • 煙と臭いを大幅にカットできる
    グリル調理の一番のストレスは、焼いている最中の煙と、部屋中にこもる臭いではないでしょうか。フライパン調理なら、魚の脂が火に直接落ちて燃えることがないため、煙の発生をぐっと抑えられます。換気扇の下で気軽に調理できるのは、集合住宅にお住まいの方には特におすすめです。
  • 身がふっくらジューシーに仕上がる
    グリルでの直火焼きは、高温で一気に火が入るため、どうしても身が縮みやすくパサつきがち。一方、フライパンを使うと、じっくりと熱が伝わる蒸し焼きに近い状態になるため、身はふっくら、旨味を閉じ込めたジューシーな仕上がりになります。「グリルで焼くより美味しかった」という口コミも多く見られるのは、この食感の違いにあります。
  • 後片付けが圧倒的にラクになる
    これが最大のメリットかもしれません。特に「フライパン用ホイルシート」を活用すれば、さんまがフライパンにこびりつく心配はゼロ。魚の脂でフライパンがギトギトになることもなく、調理後はシートを捨ててサッと拭くだけで掃除が完了します。毎日の食事に魚を取り入れやすくなる、画期的な方法です。

焼く前の「下処理」で差がつく! 臭みを抑えて美味しくする準備

フライパンでさんまを焼くとき、仕上がりを大きく左右するのが「焼く前の準備」です。このひと手間で生臭さが抜け、皮のパリッと感まで変わってきます。

  • 水洗いと徹底した水気取り
    まず、さんまを流水で優しく洗い、表面の汚れや残っている鱗(うろこ)を軽くこすり落とします。ここで大切なのが、洗った後の処理。キッチンペーパーで、お腹の中までしっかりと水気を拭き取ってください。水分が残っていると臭みの原因になるだけでなく、焼いたときに「ジューッ」ではなく「ジュクジュク」とした蒸し焼き状態になり、皮がパリッとしません。
  • 塩は「味付け」ではなく「水分を出す」ために振る
    焼く10~20分前に、全体に塩を振りましょう。分量はさんまの重量の1~2%が目安です。
    この塩には、魚の余分な水分とともに臭み成分を引き出す大切な役割があります。また、身を適度に引き締めてくれるので、焼いている最中に身が崩れにくくなる効果も。振った後、表面に浮き出てきた水分は、焼く直前に必ずキッチンペーパーで優しく拭き取ってください。長時間塩を置きすぎると今度は水分が抜けすぎてパサつく原因になるので、20分以内を目安にしましょう。
  • 切るなら「腹びれの後ろ」から斜め45度
    フライパンに丸ごと入らない場合は、半分に切る必要がありますよね。その際は、まな板の上で、腹びれのすぐ後ろから包丁を斜め45度に入れるのが正解です。こうすることで内臓の袋を傷つけず、焼いている最中に中身が流れ出るのを防げます。

「もう失敗しない」フライパン焼きの完璧な手順

いよいよ本番の焼き工程です。中火でじっくりが鉄則。焦げずに中まで火を通す、その手順を詳しく見ていきましょう。

  1. フライパンに専用シートを敷く
    おすすめは、旭化成 クックパー フライパン用ホイルのようなフライパン用ホイルシートです。アルミホイルだと魚がくっつきやすく、クッキングシートは製品によっては耐熱温度が足りず破れる可能性があります。フライパン用ホイルシートなら、くっつき防止と後の掃除の手間削減を両方叶えてくれます。シートがない場合は、薄く油を引いてからさんまを並べてください。
  2. さんまを並べ、中火でじっくり焼く
    フライパンを中火にかけ、温まったらさんまを並べます。ここで強火は厳禁です。表面だけが焦げて中が生の状態になってしまいます。じっくりと熱を通すイメージで、まずは7~8分ほど焼きましょう。
  3. 出てきた余分な脂はこまめに拭き取る
    焼いていると、さんまから脂がじわりと出てきます。これを放置すると、その脂で揚げ焼き状態になったり、煙や臭いの原因になったりします。キッチンペーパーで都度拭き取ることで、皮がパリッとし、臭みも抑えられます。
  4. 裏返してさらに7~8分焼く
    こんがりとした焼き色がついたら、フライ返しを使って慎重に裏返します。ここで身が崩れそうになるようなら、まだ焼きが足りないサイン。裏面も同様に、中火のまま7~8分焼きます。このときも、蓋はせずに焼くのがパリッと仕上げるコツです。蓋をすると蒸気がこもり、せっかくの皮がしんなりしてしまいます。竹串を刺してみて、透明な脂がじゅわっと出てきたら焼き上がりのサインです。

さらに美味しくするための「ちょい足し」アイデア

定番の塩焼きもいいですが、フライパン調理の手軽さを活かせば、アレンジは無限大です。いつものさんまをワンランク上に引き上げるアイデアをいくつかご紹介します。

  • ハーブ&スパイス焼き
    塩と一緒に、乾燥オレガノや粗挽き黒胡椒を振って焼くだけで、いつものさんまがワインバル風の一皿に変身します。爽やかな香りが脂の旨味を引き立てます。
  • カレー粉の隠し味
    下味の塩に、ほんの少しカレー粉を混ぜるのが隠れた人気アレンジです。カレーの風味が魚の生臭さを完全にマスクし、お子様でも食べやすくなります。スパイシーな香りが食欲をそそり、ご飯が進む味わいです。
  • 大根おろし+お酢でサッパリと
    大根おろしは、さんまの定番お供ですよね。実はここに「酢橘(すだち)」や「かぼす」はもちろん、ほんの数滴の穀物酢を加えるのもおすすめです。酸味が加わることで味が引き締まり、さんまの脂をさっぱりと食べられます。

フライパンでさんまをもっと楽しむために選びたい便利グッズ

道具を少し変えるだけで、調理の成功率と快適さは驚くほど変わります。フライパンでさんまを焼く時に特におすすめしたいアイテムです。

  • フライパン用ホイルシートでストレスフリー
    もう、これなしの調理は考えられないという人もいるほど便利なのが、フライパン用ホイルシートです。代表的な旭化成 クックパー フライパン用ホイルは、耐熱性に優れ、魚の皮をフライパンから守ります。これがあれば魚焼きグリルの出番が本当になくなります。
  • 大きめのフライ返しがあると安心
    焼き上がったさんまをひっくり返したり、お皿に移したりする時、細いフライ返しだと身が途中で割れてしまうことがあります。貝印 ターナー 大型のような、面が広くしなりのあるターナーが一つあると、魚料理全般でとても重宝します。
  • 魚焼き専用パンという選択肢
    もし収納スペースに余裕があれば、アイリスオーヤマ マルチロースターのような、長方形で蓋つきの専用グリルパンを試すのも面白い方法です。魚を丸ごと1尾入れるのにぴったりなサイズで設計されており、上下からバランスよく熱を加えられます。蓋つきで蒸し焼きにすれば、身はさらにふっくら。普段のフライパンとはまた違った仕上がりを楽しめます。

フライパンで焼いたさんまに関する「よくある疑問」

実際に調理をしようとすると、いくつか「どうしよう?」と思う場面が出てくるものです。ここでは、よくある疑問とその解決法をまとめました。

  • Q. 冷凍のさんまでも美味しく焼けますか?
    A. はい、美味しく焼けます。ただし、凍ったままフライパンに入れるのはNGです。必ず冷蔵庫に移して半日ほどかけて自然解凍してから、生のものと同様に下処理をしてください。解凍時に出た水分(ドリップ)は臭みの元なので、キッチンペーパーでしっかりと拭き取りましょう。
  • Q. 焼いているとさんまが丸まってしまい、綺麗に焼けません。
    A. 身が急激な熱で収縮するのが原因です。さんまの表面に、浅く2~3本の切れ目(飾り包丁)を入れておくと、熱の入り方が均一になり、丸まりを防ぐことができます。
  • Q. どうしても皮がパリッとせず、ふにゃっとしてしまいます。
    A. 主な原因は「水分」と「火加減」です。焼く前の水気が不十分な場合、または焼いている途中に蓋をして蒸し焼き状態になると、皮は柔らかくなってしまいます。蓋はせず、中火でじっくり、そして出てきた脂はこまめに拭き取ることを意識してみてください。
  • Q. はらわた(内臓)は取ったほうがいいですか?
    A. これはお好みで大丈夫です。新鮮なさんまなら、内臓独特のほろ苦さとコクも秋の味覚の一つです。取り除かずにそのまま焼くのが一般的ですが、苦味が苦手な方や、フライパン調理での中までの火の通りが気になる場合は、事前に取り除いても問題ありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。フライパンでさんまを焼く方法は、煙や掃除の手間からあなたを解放してくれるだけではありません。じっくり火を入れることで、身はふっくらジューシーという、グリルとはまた違った美味しさを引き出すことができる、まさに「賢い選択」です。

下準備の丁寧な水気取り、塩を振って少し置くこと、中火でじっくり焼くこと。この基本さえ守れば、今日からあなたの食卓に、焼きたてアツアツの絶品さんまが並ぶこと間違いなしです。

さあ、まずは一度、フライパンにホイルシートを敷いて、気軽に旬の味覚を楽しんでみませんか? きっと、その手軽さと美味しさに、今年の秋からは「さんまはフライパン」が定番になるはずです。

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