料理道具にちょっとこだわりたい。そんな気持ちが芽生えたとき、必ずと言っていいほど名前があがるのがフィスラーです。
でも、いざ買おうとすると「シリーズが多すぎて、どれを選べばいいのかわからない」ってなりませんか?
それに、ネットの口コミを見ていると「フィスラーのフライパンはくっつく」なんて声もチラホラ。せっかく高いお金を出すのに、失敗したらショックですよね。
大丈夫です。フィスラーのフライパンが「くっつく」と言われるのには、ちゃんと理由があります。そして、その理由さえわかれば、驚くほど簡単に焦げ付きとは無縁の料理人生が送れます。
この記事では、本当に自分に合った一本を見つけるためのシリーズ別の特徴から、15年、20年と使い倒すための「くっつかないコツ」まで、フライパン選びに迷うあなたの隣で話すような気持ちで、包み隠さずお伝えしていきますね。
フィスラーのフライパンが「くっつく」と言われる本当の理由
まず、多くの人が不安に思っている「くっつき問題」からスッキリ解決しましょう。これはフライパンの欠陥でも、ましてやあなたの料理の腕前のせいでもありません。
フィスラーに限らず、ステンレス製のフライパンを使うときに「くっつく」と感じるのは、ほとんどの場合予熱が足りていないことが原因です。
ステンレスの表面を顕微鏡で見ると、無数の小さな穴(ポア)が空いています。フライパンが冷たい状態で食材を入れると、この穴に食材のタンパク質が入り込んで固まり、それが「焦げ付き」になるんです。
では、どうすればいいのか。
答えは「ライデンフロスト現象」を利用した予熱です。ちょっと難しそうな言葉ですが、やることはめちゃくちゃシンプル。
- 何も入れずに中火で2〜3分、じっくり温める
- 水を数滴たらして、水滴が玉になってコロコロ転がるかチェック
- コロコロ転がったら火を止めて、油を入れて全体になじませる
- 再度火をつけて、油がサラサラになったところで食材を投入
これだけで、ステンレスフライパンは魔法のようにくっつかなくなります。最初は「え、そんな長く予熱するの?」と思うかもしれませんが、慣れればどうってことない。むしろ、このひと手間が料理を格上げしてくれる儀式みたいで楽しくなってきますよ。
結局どれを選べばいい?フィスラー主要シリーズの特徴と本音レビュー
フィスラーのフライパンは大きく分けて「コーティング系」と「ステンレス系」の2タイプ。あなたの料理スタイルや、どれだけ手間をかけたいかで、選ぶべきシリーズは変わってきます。
コーティングフライパン(手軽さ重視の方に)
毎日バタバタと料理するなら、まずはコーティングタイプが断然おすすめです。フィスラーのコーティングフライパンは、安価なものとは耐久性が段違い。本体がステンレスでできているから、蓄熱性が高く、食材にしっかり火が通ります。デメリットは、そのぶん重たいこと。26cmで1kgを超えるものもあるので、「振り鍋」をしたい人には向きません。
- フィスラー セニット IH:最初の一本に最適なエントリーモデル。耐久性の高いフッ素樹脂加工で、熱伝導が均一。価格もフィスラーの中では手が届きやすいのが嬉しい。
- フィスラー アダマント クラシック:金属ヘラが使えるほどの高耐久コーティングがウリ。「コーティングが剥がれるのが心配で、つい優しく扱いすぎてしまう」という人には心強い相棒になる。
- フィスラー Ceratal クラシック:セラミック加工で、油をほとんど使わなくてもこびりつきにくい。健康志向でヘルシーな料理をしたい人に。表面が白いので、お手入れのしやすさも目で見てわかります。
ステンレスフライパン(本格的な焼き上がりを求める方に)
「もうテフロンは卒業したい」「肉や魚をプロみたいにジューシーに焼きたい」。そんな料理への探求心がムクムク湧いてきたら、いよいよステンレスの出番です。予熱のコツさえ掴めば、もう他のフライパンには戻れませんよ。
- フィスラー オリジナル プロフィ コレクション:フィスラーのフラッグシップ。底面の「ノボグリル加工」が余分な油を落とし、外はカリッと中はジューシーに焼き上げてくれる。15年の長期保証も、自信の証です。
- フィスラー クリスピープレミアム:上記プロフィコレクションの弟分で、同じくノボグリル加工付き。機能はほぼそのままに、価格をぐっと抑えたい人におすすめ。
- フィスラー カターニャ:全面ステンレスで、取っ手も外せてオーブンにそのままイン。焼いてから煮込む、なんて本格的な洋食をよく作る人にぴったり。
「重い」「高い」だけじゃない、使っているからわかる本音の口コミ
良い評判ばかり並べても「きれいごとだな」と思われてしまうので、実際に使っている人たちのリアルな声も紹介しますね。
「買ってよかった」の声
- 「分厚い肉を焼くと、中までふっくらジューシーに仕上がる。安いフライパンとは全然違う」
- 「蓄熱性が高いから、食材を入れても温度が下がりにくい。炒めものがシャキッとする」
- 「見た目がとにかくかっこいい。キッチンに出しっぱなしにしても絵になる」
- 「15年保証がついているから、元を取れるどころか、一生ものだと思えばむしろコスパが良い」
「ここだけは注意」の声
- 「とにかく重い。片手でチャーハンをあおる、みたいな中華料理には絶対向かない」
- 「予熱に時間がかかる。パパッと目玉焼きだけ焼きたい朝は、ついテフロンに手が伸びる」
- 「使い始めは絶対に焦げ付かせて、へこんだ。慣れるまでが修行」
- 「価格はやっぱり高い。気軽に買い足せるものではない」
つまり、「手軽さ」を最優先するなら、フィスラーのフライパンはそもそも選んではいけないんです。「料理の質を上げたい」「道具を大切に長く使いたい」という人にとって、これほど頼もしい相棒はいません。
15年保証を本当に活かすためのお手入れとメンテナンス
せっかくの高級フライパン、保証があるからといって雑に扱っていいわけではありません。むしろ、ちょっとした心がけで寿命はグンと伸びます。
- 加熱は中火まで。強火は禁物:フィスラーは熱伝導が良く、蓄熱性も高いので、中火以下で十分。強火はコーティングの劣化や本体の変形を早めます。
- 使用後は粗熱をとってから洗う:熱々のフライパンにいきなり冷水をかけるのは絶対にダメ。歪みの原因になります。
- 焦げ付きには重曹でゆっくり対処:万が一焦げ付かせてしまったら、重曹を溶かしたお湯を張ってしばらく置き、焦げをふやかしてから洗うとスルッと落ちます。スチールウールなどでゴシゴシこするのは論外です。
- ステンレスは洗った後に「空焼き乾燥」:洗った後、水滴がついたまま収納すると、白い水垢(ウォータースポット)の原因に。コンロで数十秒空焼きして、完全に水分を飛ばしてからしまいましょう。
このお手入れを続ければ、10年後、15年後も「買ったときより愛着が湧いている」なんて、最高じゃないですか?
まとめ:フィスラーのフライパンは「道具を育てる楽しみ」をくれる
最後に、もう一度だけ言わせてください。
フィスラーのフライパンは、「魔法の調理器具」ではありません。使う人に、ちょっとしたコツと丁寧な扱いを求めてきます。だからこそ、使いこなせたときの喜びは格別です。
「毎日の料理を、ただの作業にしたくない」
「一生使える本当に良いものを、ひとつ持ちたい」
そんなことを少しでも考えているなら、フィスラーのフライパンはきっと期待を裏切りません。最初の一本を選ぶときのワクワク感、そして使い込むほどに手に馴染んでいく過程そのものを、心ゆくまで楽しんでくださいね。

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