パエリアを作ってみたいけど、専用の鍋がないし、どうせ失敗しそう… そう思って諦めていませんか? 大丈夫、普段使っているフライパンで、あの本格的な味を再現できるんです。
この記事では、蓋をしない理由やお米を洗わない秘密まで、プロ直伝のコツを会話するようにお伝えします。べちゃっとしない、香ばしいおこげが最高の絶品パエリアを一緒に作ってみましょう。
なぜフライパンで本格パエリアが作れるのか
「パエリアはパエリアパンで作るもの」。確かにそれも一理あります。でも、家庭で楽しむなら、直径26〜28cmのフッ素樹脂加工のフライパンが実は一番頼りになる相棒です。
なぜかというと、このサイズがお米1〜2合をムラなく炊くのにぴったりで、一般的なコンロの火も均一に伝わりやすいから。さらに、フライパンで作る最大のメリットは「手軽さ」と「失敗の少なさ」にあります。
もし「もっとおこげを極めたい!」と思ったら、ニトリなどで買える鉄製のパエリアパンにステップアップするのも良いですね。でもまずは、いつものフライパンで「美味しい!」と感動できる一皿を作りましょう。
プロが教える「ベチャつかない」ための3つの黄金ルール
パエリア作りで一番多いお悩みが「べちゃっとしてしまう」こと。これを解決するには、理由を理解するのが近道です。プロが実践している3つの黄金ルールを覚えてください。
1. 絶対にお米は洗わない
「お米は洗うもの」という常識を一旦捨ててください。パエリア用の米を洗うと、表面のでんぷんが溶け出して炊いたときにベチャつく原因になります。また、表面の粉が残っていることで、魚介や野菜の旨味が溶け込んだスープをしっかり吸い込んでくれるんです。「洗わない」ことで、一粒一粒が立った、味の濃いパエリアに仕上がりますよ。
2. 蓋はしないで水分を飛ばす
これも意外かもしれませんが、パエリアに蓋は不要です。蓋をすると鍋の中に蒸気がこもり、お米が蒸し焼き状態になってべちゃっとします。蓋をせずに水分を積極的に蒸発させることで、お米の表面はアルデンテに、そして魚介の旨味がぎゅっとお米の中に凝縮されるんです。
3. 水分を加える前に具材の水分をしっかり飛ばす
これが一番重要なポイントです。トマトや玉ねぎなどの具材を炒めるとき、ここで手を抜くと必ずベチャつきます。「もう十分炒めたかな?」と思うところから、さらに1分。水分が飛んで、鍋底に具材が少しこびりつくくらいまでしっかり炒めてから、スープや水を加えましょう。
失敗知らず!基本のシーフードパエリアレシピ
ここからは、実際に作っていきましょう。今回は初心者さんでも失敗しにくい、基本のシーフードパエリアです。
<材料(2人分・26cmフライパン使用)>
・米:1合(洗わない)
・お好みのシーフードミックス:200g(冷凍可。アサリやエビもGood)
・鶏もも肉:100g(一口大に切る)
・玉ねぎ:1/4個(みじん切り)
・パプリカ:1/4個(細切り)
・にんにく:1片(みじん切り)
・トマト:1個(ざく切り)
・水:200ml
・コンソメ:小さじ1
・塩:小さじ1/3
・サフラン:ひとつまみ
・オリーブオイル:大さじ2
・レモン:適宜
<作り方>
- 下ごしらえ:水にサフランを加えて黄金色のサフラン水を作っておきます。サフランがない場合は、ターメリックで代用しても風味と色が近づきますよ。
- 炒める:フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火にかけ、香りが立ったら鶏肉を加えて中火で表面を焼きます。続いて玉ねぎとパプリカを加え、しんなりして水分が飛ぶまでよく炒めましょう。
- トマトを炒める:トマトを加え、水分が飛んでペースト状になるまでじっくり炒めます。ここが味の決め手です。焦げ付きそうなら少し火を弱めてください。
- 米を加える:洗わない米をそのまま加え、透明感が出るまで中火で2〜3分炒めます。米が油をまとうことで、仕上がりがパラッとします。
- 煮る:サフラン水(分量外の水で200mlに調整)とコンソメ、塩を加え、軽く混ぜたらもう混ぜません。シーフードミックスを上に均等に並べ、蓋をせずに強火で1分、その後弱火で15〜18分炊きます。
- 仕上げ:水分がなくなり、パチパチと音がしてきたら火を止めます。おこげを作りたい場合は、ここで強火で数十秒、焦げないように注意しながら加熱してください。
- 蒸らしと香りづけ:火を止めたら、キッチンペーパーなどをかぶせて5分蒸らします。仕上げにレモンを絞って、さあ召し上がれ。
もう悩まない!よくある疑問とアレンジ術
何回か作ると「こんな時はどうしよう?」という場面も出てきますよね。よくある疑問と、気軽なアレンジ方法をまとめました。
サフランが手に入らない・高い…
サフランは本場の香りに欠かせませんが、確かにお高い。そんな時はターメリックがおすすめです。色はよく似た黄金色になりますし、風味も近づきます。もしパエリアの素を使うなら、[amazon_link product=”パエリアの素”]は味付けの失敗をグッと減らしてくれる強い味方ですよ。
魚介が苦手、冷蔵庫にない…
全然問題ありません!本場スペインでも、ウサギ肉や鶏肉、かたつむりを使う地域もあります。冷蔵庫にある鶏肉とソーセージで作る「ミックスパエリア」も絶品です。魚介の代わりに、きのこをたっぷり使ったベジタブルパエリアも風味豊かでおすすめですよ。
おこげがうまくできない…
最後の「パチパチ音」をよく聞いてください。この音が聞こえ出したら、水分が抜けたサイン。ここで弱火のまま数分置くか、ほんの一瞬強火にすると、カリッとしたおこげが出来上がります。フライパンの底が平らなので、パエリアパンよりも均一におこげが作れるという利点もあるんです。
フライパンで作るパエリアで、いつもの食卓を特別に
さあ、これで準備は万端です。パエリアは「難しそう」に見えて、コツさえつかめばフライパンでこんなに気軽に楽しめます。
外はパラッと、中はしっとり。魚介の香りと黄金色のお米が食卓に運ばれた瞬間、きっといつもの夜がスペインの陽気なバルに変わりますよ。蓋も特別な鍋もいりません。あなたのフライパン一つで、最高の「本格パエリア」を、さっそく今日のメニューにしてみてくださいね。

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