フライパンで失敗なし!鮭の焼き方|パリッとふっくら仕上げるプロのコツ

「今日は鮭を焼こう」と思ったとき、魚焼きグリルを掃除するのが面倒で、ついフライパンを手に取った経験、ありませんか?

私もかつては毎回のように皮をベッタリくっつけて、身はボロボロ、パサパサ……。「もうフライパンで魚は焼かない」と半ば諦めかけていました。

でも、ちょっとしたコツを知るだけで、フライパンでも魚焼きグリル顔負けの、皮はパリッと香ばしく、身はふっくらジューシーな焼き鮭が作れるんです。

今回は、寿司職人から教わった裏技から、スーパーで美味しい切り身を見分ける方法まで、知ればすぐに試したくなる情報をまとめました。

なぜフライパンで鮭を焼くと失敗してしまうのか?

「テフロン加工のフライパンなのに、なぜくっつくの?」
「中まで火を通そうとすると、身がパサパサになってしまう」

こうした悩みの原因は、主にこの3つです。

  • 表面の水分:冷蔵庫から出したての冷たい鮭を、水分がついたまま熱いフライパンに入れると、一気に温度が下がりタンパク質がフライパンに結合しやすくなります。
  • 火加減のミス:最初から最後まで強火で焼くと、表面だけ焦げて中は生、あるいは水分が抜けきってパサパサに。
  • 触りすぎ:焼いている途中に何度も触ったり、ひっくり返したりすると、せっかくできかけた焼き目が崩れて身割れの原因になります。

逆に言えば、この3つをクリアすれば、フライパンでも驚くほど上手に焼けるんです。

焼く前のひと手間で劇的に変わる!鮭の下処理と選び方

焼き方に入る前に、まずは仕上がりを大きく左右する「下処理」と「選び方」を押さえておきましょう。

生鮭と塩鮭、それぞれの正しい下ごしらえ

スーパーでよく見かけるのは、塩が振ってある塩鮭と、味付けされていない生鮭の2種類。それぞれ最適な下処理が異なります。

  • 生鮭の場合
    焼く15~30分前に、両面に塩(切り身1切れあたり小さじ1/4程度が目安)をふります。すると浸透圧で余分な水分が表面に浮き出てくるので、キッチンペーパーでしっかりと拭き取りましょう。この工程で生臭さが抜け、身が締まって崩れにくくなります。
  • 塩鮭の場合
    商品によって塩分濃度がかなり違います。そのまま焼くと「しょっぱい!」となってしまう辛口のものは、酒と水を1対1で混ぜた液体に、ほんのひとつまみの塩を加えた「酒塩」に30分ほど浸けて塩抜きすると、ちょうど良い加減になります。いずれの場合も、焼く直前に表面の水分を拭き取るのを忘れずに。

プロが教える「皮パリッ」の秘密、それは酢

「どうしても皮が柔らかくなってしまう」
「魚焼きグリルみたいにパリッと焼けない」

という人にぜひ試してほしい裏技があります。焼く前に、鮭の皮の面にをハケや指で薄く塗り、3分ほど置いてから水分を拭き取ってください。

酢の酸が皮のコラーゲンを引き締め、加熱したときに驚くほどパリパリの食感に仕上がります。香りは焼いている間に飛ぶので、酢の風味が残る心配もありません。これは実際に寿司職人から教わった、目からウロコのテクニックです。

おいしい鮭の切り身の見分け方

せっかく焼くなら、美味しい一切れを選びたいですよね。パックを手に取ったら、次の2つをチェックしてみてください。

  • 形で選ぶ
    • 弓型(頭に近い方):脂がのっていてジューシー。コクのある味わいが好きな人におすすめです。
    • 半月型(尾に近い方):あっさりしていて、骨が少ない。さっぱり食べたい気分の日に。
    • そして、もし見つけたら即買いたいのが「カマ」の部分。脂のノリと身の柔らかさが格別で、塩焼きにすると最高です。
  • 色で選ぶ
    身の色が全体的に濃く、血合いと呼ばれる部分が白く濁らず透明感のあるものが鮮度の良い証拠。逆に、身が全体的に白っぽかったり、血合いが茶色く変色しているものは避けた方が無難です。

もうくっつかない!フライパンで焼く鮭の基本テクニック

下処理が済んだら、いよいよ本番です。ここでは「フタを使ってふっくら蒸し焼きにする方法」と「短時間で香ばしく仕上げる方法」の2つをご紹介します。

基本の「ふっくら蒸し焼き」で失敗なし

  1. フライパンを中火でしっかり温め、サラダ油を薄くひきます。油が温まったかどうかは、菜箸の先を入れて細かい泡が出るかで判断してください。
  2. 一度火を止めてフライパンの温度を少し落ち着けてから、鮭を皮目を下にしてそっと置きます。ここで「ジュッ」という音がすれば成功です。
  3. 再び中火にかけ、皮目にこんがりと焼き色がつくまで2~3分ほど焼きます。この間は絶対に触らないこと。フライパンを揺すって自然に動くようになったら、焼き目がついたサインです。
  4. 鮭を裏返し、料理酒を大さじ1~2ほど回し入れ、すぐにフタをします。
  5. 弱火にして4~5分蒸し焼きにすれば完成です。フタの内側に水滴がつき、身の中心まで火が通ってふっくらと仕上がります。

食感を楽しむ「香ばし両面焼き」

「皮はパリパリ、身はふっくら」を極めたいなら、クッキングシートを使うと驚くほど簡単です。

  1. フライパンに合わせて切った[amazon_link product=”フライパン用クッキングシート”]を敷きます。
  2. 鮭の水分をよく拭き取り、皮目を下にして並べてから中火にかけます。
  3. そのまま3~4分焼き、皮がきつね色になってきたらひっくり返します。クッキングシートを使えば、フライパンにくっつく心配はゼロ。身も崩れません。
  4. 身の側も1~2分焼き、表面の色が変わったらできあがり。洗い物が格段にラクになるのも、この方法の大きな魅力です。

焼き方のバリエーションと味付けのアイデア

いつもの塩焼きに飽きたら、こんなアレンジはいかがでしょうか。

  • バター醤油焼き
    蒸し焼きの際の料理酒の代わりに酒と醤油を同量で合わせたものを加え、仕上げにバターをひとかけ落とします。コクと香りが食欲をそそる、ごはん泥棒な一品に。
  • みりん照り焼き
    醤油、みりん、酒を1:1:1で混ぜ合わせたタレを、鮭を焼いている最後の段階で回し入れ、煮詰めるように絡めます。ツヤツヤの照りが子どもにも人気です。

毎日の食卓をラクに美味しく!鮭の焼き方で知っておきたいこと

さて、ここまでフライパンで鮭を上手に焼く方法をお伝えしてきましたが、「本当に毎回うまく焼けるかな?」と少し不安に思われたかもしれません。私自身、最初は上手くいかないこともありましたが、何度か試すうちに「ここで水分を拭き取る」「ここは絶対に触らない」というポイントが体に染みついて、今では何も考えずとも美味しく焼けるようになりました。

一番大切なのは、焼いている最中の触りたい気持ちをグッとこらえること。そして、焼く前に表面の水分をいかに取りきるか。その2つを守るだけでも、仕上がりは見違えます。

今夜のおかずに、ぜひこの方法で焼いたパリッとふっくらの鮭を食卓に並べてみてください。魚焼きグリルの出番がなくなるかもしれませんよ。

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