「関孫六」と聞いて、何を思い浮かべますか?
日本が誇る刃物の産地・岐阜県関市の伝統を受け継ぐ包丁ブランドとして、多くのプロの料理人から家庭のキッチンまで幅広く愛用されています。
とはいえ、関孫六には「青紙鋼」や「匠創」「ダマスカス」「碧寿」など、さまざまなシリーズがあって、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
この記事では、2026年5月に新発売された「関孫六 松寿本鋼」シリーズを含む、主要なラインアップの特徴を比較しながら、あなたにぴったりの一本を見つけるためのポイントを解説していきます。
まずは関孫六包丁の魅力と特徴をおさらい
関孫六は、貝印株式会社が展開する包丁ブランドです。
その名前の由来は、戦国時代に刀剣の名工として知られた「関の孫六」にちなんでおり、日本の伝統的な刃物づくりの技術と精神を受け継いでいます。
発売から40年以上の歴史を持つロングセラーブランドでありながら、現代のキッチンに合わせた素材やデザインの進化を続けているのが特徴です。
関孫六包丁の最大の魅力は、「日本製の確かな品質」 と 「幅広い価格帯・シリーズ展開」 にあります。
エントリーモデルからプロ仕様まで、自分の料理スキルや予算、手入れの手間などに合わせて選べるのが、他の包丁ブランドにはない大きな強みと言えるでしょう。
関孫六包丁の選び方:まずはここをチェック
包丁を選ぶときに、まず押さえておきたいポイントは次の3つです。
1. 材質(ステンレスか本鋼か)
切れ味の良さや研ぎやすさ、サビに対する耐久性が変わります。手入れの手間をどれだけかけられるかが判断基準になります。
2. 包丁の種類(和包丁か洋包丁か)
主に日本料理(刺身や魚の三枚おろし)をするなら和包丁(片刃)、肉や野菜を幅広く切るなら洋包丁(両刃)が基本です。関孫六は和包丁のラインアップが特に充実しています。
3. 自分の料理スタイル
毎日使うならメンテナンスのしやすさ、特別な料理用なら切れ味の良さを優先するなど、使うシーンをイメージして選びましょう。
これらの軸を踏まえたうえで、各シリーズの特徴を見ていきましょう。
関孫六包丁のおすすめシリーズを紹介
ここからは、関孫六の主要シリーズを目的別に紹介していきます。
それぞれに特徴やメリット、デメリットがあるので、自分に合った一本を見つけるための参考にしてください。
1. 関孫六 松寿本鋼(新シリーズ)
2026年5月25日に発売された、関孫六の最新シリーズです。
ハガネ(鋼)に軟鉄を合わせて鍛造した「ハガネ複合材」を採用し、強靭でありながら鋭い切れ味を実現しています。特に「湿式平前刃付け」という技法により、食材を切る際の滑らかさや研ぎやすさが向上しているのが特徴です。
メリット
- 伝統的な鋼(はがね)包丁ならではの、鋭い切れ味
- 本格的な和包丁(出刃・刺身)のラインアップ
- 最新技術による研ぎやすさ
デメリット
- サビやすいので、使用後の水拭きや乾燥が必須
- ステンレス包丁に比べて価格帯は中級~上級
向いている人
- 本格的な和食や魚料理を楽しみたい人
- 鋼包丁の切れ味を体感したい中級者以上の人
向いていない人
- 包丁の手入れをあまりしたくない人
- 包丁初心者でまずは手軽に始めたい人
注意点
鋼製のため、使い終わったらすぐに水気を拭き取り、乾燥した場所に保管しましょう。サビを防ぐために、定期的な油差しもおすすめです。
価格帯(税込・一部)
- 小出刃105mm:13,200円
- 出刃150mm:16,500円
- 刺身210mm:16,500円
- 刺身240mm:19,800円
※価格は公式発表時の参考価格です。最新の価格は公式サイト等でご確認ください。
2. 関孫六 匠創(エントリーモデルの定番)
刃から柄まで一体構造のオールステンレス製で、初心者にも扱いやすいシリーズです。モリブデンバナジウム鋼を使用しており、サビにくく衛生的なのが特徴です。
メリット
- 食洗機に対応しているモデルがあり、手入れが簡単
- オールステンレスでサビに強い
- コストパフォーマンスが高い
デメリット
- 本鋼シリーズに比べると、切れ味の持続性や研ぎ直しの「のび」は劣る場合がある
向いている人
- 包丁を使い始めたばかりの人
- 手入れの手間をかけたくない人
- 左利き用の選択肢もある
向いていない人
- 伝統的な鋼の切れ味や「道具としての味わい」を求める人
注意点
食洗機対応と明記されているモデルでも、包丁を長持ちさせるためには手洗いがおすすめです。
3. 関孫六 碧寿(左利きにもやさしい)
ステンレス製の和包丁シリーズで、特に左利き用の刺身包丁が用意されているのが特徴です。片刃の和包丁は利き手によって使い勝手が大きく変わるため、左利きの方には貴重な選択肢となります。
メリット
- サビにくく扱いやすいステンレス製
- 左利き用が用意されている
- エントリーモデルならではの手頃な価格
デメリット
- 上級モデルに比べると切れ味や研ぎやすさに差がある
向いている人
- 左利きで和包丁(片刃)を探している人
- ステンレス製で手軽に和包丁を始めたい人
向いていない人
- 右利きの人(左利き用は選択不可)
- プロレベルの切れ味を求める人
価格帯の例(税込)
左利き刺身210mm:5,480円
※価格は参考です。最新の価格は販売ページでご確認ください。
4. 関孫六 青紙鋼(プロ仕様の最高峰)
安来鋼(やすきはがね)の一種である「青紙鋼」を使用した、関孫六の最上級シリーズです。熟練職人による手仕上げの刃付けが施され、水牛の口金や天然木の柄を使った本格的な仕上がりです。
メリット
- プロのニーズにも応える、類まれな切れ味と耐久性
- 日本の伝統的な刃物づくりの技術が凝縮されている
- 所有する喜びを感じられる逸品
デメリット
- 非常に高価
- サビに非常に弱く、高度なメンテナンス知識と手間が求められる
向いている人
- プロの料理人
- 包丁の手入れを趣味のように楽しめるマニアックな愛好家
向いていない人
- 包丁初心者
- コストパフォーマンスを重視する人
- 手入れが面倒だと感じる人
仕様の例(柳刃240mm)
- 全長:380mm
- 重量:149g
- 価格:73,700円(税込)
※価格は参考です。最新の価格は公式サイト等でご確認ください。
5. 関孫六 ダマスカス(美しさと機能性の融合)
32層もの鋼を重ねて鍛造したダマスカス模様が美しいシリーズです。日本刀のような美しい外観と、高い切れ味を両立しています。
メリット
- キッチンに華を添える優れたデザイン性
- 多層鋼による切れ味の良さ
- プレミアム感があり、ギフトにも適している
デメリット
- 価格が高め
- デザイン性にコストがかかっている分、実用性だけを考えるとコストパフォーマンスはやや低下する
向いている人
- キッチン道具にもデザイン性を求める人
- 大切な人への贈り物として検討している人
向いていない人
- 実用性とコストパフォーマンスを最優先する人
注意点
シリーズには「三徳」などの洋包丁タイプもあり、和包丁(柳刃など)も存在します。用途に合わせて選びましょう。
関孫六包丁のよくある質問
Q. 初心者におすすめのシリーズはどれですか?
手入れの簡単さを重視するなら、「匠創」や「碧寿」などのオールステンレスシリーズがおすすめです。サビにくく、食洗機対応のモデルもあるので、包丁のメンテナンスに慣れていない方でも安心して使えます。
Q. プロ並みの切れ味を求めるならどのシリーズがいいですか?
「青紙鋼」シリーズが最上位の選択肢になります。ただし、それに伴う手入れの手間やコストを理解したうえで選ぶ必要があります。また、新しく登場した「松寿本鋼」も、伝統的な鋼包丁の切れ味を現代に伝える優れた選択肢です。
Q. 関孫六と他の包丁ブランド(堺孝行や藤次郎など)との違いは何ですか?
関孫六は貝印という総合刃物メーカーが展開するブランドであり、量産品ながらも日本の伝統的な刀剣技術をベースに、品質管理が徹底されている点が特徴です。価格帯が幅広く、エントリーモデルからプロ仕様まで統一ブランドで選べる点が大きな違いと言えるでしょう。
まとめ:あなたの料理スタイルに合った一本を選びましょう
関孫六包丁は、40年以上の歴史を持つ信頼のブランドであり、初心者からプロまで幅広いニーズに応える多彩なシリーズを展開しています。
改めて、シリーズ選びのポイントをおさらいしましょう。
- 「とにかく手入れが簡単でサビにくい包丁がほしい」 → 匠創 や 碧寿 などのステンレスシリーズ
- 「本格的な和包丁の切れ味を体感したい」 → 松寿本鋼(新シリーズ)
- 「プロ仕様の最高峰を求める」 → 青紙鋼
- 「デザイン性にもこだわりたい」 → ダマスカス
どのシリーズを選ぶにしても、包丁は長く使う道具だからこそ、自分の料理スタイルや手入れの習慣に合ったものを選ぶことが大切です。
この記事を参考に、あなたにぴったりの一本を見つけて、毎日の料理をもっと楽しくしてくださいね。

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