包丁を選ぼうと思ったときに「関孫六」という名前を目にしたことはありませんか?読み方は「せきのまごろく」。貝印が展開する包丁ブランドで、家庭用からプロ用まで幅広いラインナップが特徴です。
でも、いざ調べてみると匠創(たくみそう)や茜(あかね)、ダマスカス、10000CL、15000ST……たくさんのシリーズがあって、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
この記事では、関孫六包丁の代表的なシリーズを比較しながら、あなたに合った一本を選ぶためのポイントを整理していきます。
まず知っておきたい関孫六包丁の特徴
関孫六は、岐阜県関市の刃物技術を受け継ぐブランドとして知られています。関市は日本を代表する刃物の産地で、その伝統と最新のテクノロジーを融合させた包丁が多く展開されているのが特徴です。
関孫六の包丁は、シリーズによって鋼材や柄の素材、お手入れ方法が大きく異なります。だからこそ、自分の使い方や予算、こだわりに合わせて選ぶことができるわけです。
それでは、代表的なシリーズをひとつずつ見ていきましょう。
関孫六包丁の代表シリーズを比較
1. 関孫六 匠創 三徳包丁
関孫六の中でも特に人気が高いのが「匠創」シリーズです。
オールステンレス一体型の構造で、モリブデンバナジウムステンレスという鋼材が使われています。三徳包丁のスペックは、全長298mm、刃渡り165mm、刃幅46mm、重量134gと、家庭用としては非常に扱いやすいサイズ感です。
最大の特徴は食洗機に対応していること。包丁を食洗機で洗えるのは、毎日料理をする人にとって大きなメリットです。
メリット
- 食洗機で洗えるのでお手入れが簡単
- オールステンレス製で衛生的
- バランスが良く、使いやすい
- 価格が手頃(公式ストアで4,840円)
デメリット
- ステンレス製のため冬場は柄が冷たく感じる
- 木柄のような温かみや高級感はない
- 最上級モデルと比べると切れ味の持続性は異なる
向いている人
- 包丁のお手入れをなるべく簡単に済ませたい方
- 初めて関孫六包丁を買う方
- 毎日の料理に一本あれば十分という方
向いていない人
- 木の温もりや職人感のある包丁を求める方
- プロ並みの切れ味や研ぎを楽しみたい方
購入前の注意点
食洗機対応とはいえ、長く使い続けるためには手洗いと乾拭きがおすすめです。また、切れ味が落ちたと感じたら、シャープナーや砥石でのメンテナンスを検討しましょう。
2. 関孫六 ダマスカス 三徳包丁
見た目の美しさにこだわる方に選ばれているのがダマスカスシリーズです。
V金10号という高級鋼材を芯材に、33層のステンレスを重ねたダマスカス鋼を使用しています。表面に浮かび上がる美しい波紋模様は、使うたびに目を楽しませてくれます。
メリット
- 非常に切れ味が鋭く、刺身などの断面も美しく仕上がる
- デザイン性が高く、所有欲を満たしてくれる
- ギフトやプレゼントに最適
- 公式ストアでの価格は16,500円(165mm)
デメリット
- 価格が匠創と比べて高い
- 食洗機非対応
- 積層構造のため手入れを怠ると錆びる可能性がある
向いている人
- 切れ味と見た目の両方にこだわる方
- 大切な方へのプレゼントを探している方
- 料理がもっと楽しくなる包丁を求めている方
向いていない人
- 予算を抑えたい方
- 食洗機でさっと洗いたい方
- 手入れの手間をかけたくない方
購入前の注意点
使用後は必ず手洗いし、しっかりと水気を拭き取ってから収納してください。錆びを防ぐために、乾拭きは習慣にすると良いでしょう。
3. 関孫六 茜 三徳包丁
関孫六のエントリーモデルとして知られる「茜」シリーズ。
耐熱ABS樹脂製の柄にステンレス鋼を組み合わせた、シンプルで実用的な包丁です。
メリット
- 価格が非常に手頃(公式ストアで4,840円)
- 気軽に関孫六包丁を試せる
- 軽量で扱いやすい
デメリット
- 切れ味の持続性は上位モデルに劣る
- 定期的な研ぎが必要
- 高級感はあまりない
向いている人
- 「とりあえず関孫六を使ってみたい」という方
- 予算を最重視する方
- サブ包丁としてもう一本欲しい方
向いていない人
- 長期間切れ味を維持したい方
- 所有欲を満たすような高級感を求める方
購入前の注意点
切れ味が落ちてきたと感じたら、シャープナーや砥石で定期的にメンテナンスしましょう。価格が手頃な分、メンテナンス頻度は高めになる可能性があります。
4. 関孫六 10000CL 三徳包丁
ハイカーボンステンレスを採用した中級モデルです。
積層強化木を使った柄が特徴で、木の風合いを残しながらも耐久性が高められています。
メリット
- 切れ味が非常に良い
- 木柄で高級感がある
- 匠創とダマスカスの中間的なポジション
デメリット
- 価格は中級帯(公式ストアで13,200円)
- 木柄のため水に濡れたまま放置できない
- 食洗機非対応と思われる
向いている人
- 木柄の風合いを好む方
- 切れ味にもこだわりたい方
- ステンレス柄と木柄の間で悩んでいる方
向いていない人
- オールステンレスの手軽さを求める方
- 予算を抑えたい方
購入前の注意点
木柄は水に弱いため、使用後はしっかりと水気を拭き取ってください。また、食洗機対応かどうかは公式情報でご確認いただくことをおすすめします。
5. 関孫六 15000ST 三徳包丁
関孫六の最高峰シリーズのひとつです。
ハイカーボンステンレス特殊鋼を使用し、積層強化木の柄を組み合わせたハイエンドモデルです。
メリット
- 極めて高い切れ味と持続性
- プロも使用する品質
- 長く愛用できる一本
デメリット
- 非常に高価(公式ストアで19,800円)
- デリケートな扱いが必要
- 購入後のメンテナンスにも知識が求められる
向いている人
- 切れ味に妥協できない方
- 長く愛用できる最高級品を求める方
- 包丁に投資する価値を感じる方
向いていない人
- 予算を抑えたい方
- 手入れを簡単に済ませたい方
- 包丁のメンテナンスに自信がない方
購入前の注意点
適切な研ぎ方や保管方法を事前に確認しておくことをおすすめします。高級な包丁ほど、正しいメンテナンスがその性能を長く引き出します。
関孫六の最上級シリーズ「要(かなめ)」について
関孫六には、ここまで紹介したシリーズのさらに上を行く「要」というシリーズがあります。和包丁の伝統を継承しながらも、最新の製造技術を融合させた最高峰モデルです。
八角形の柄や「鳥居反り」と呼ばれる形状、高硬度の特殊ステンレス刃物鋼を芯材とした三層鋼など、随所にこだわりが詰まっています。実際にRed Dot Awardも受賞しているシリーズです。
価格帯は22,000円から27,500円(税込)と非常に高価ですが、包丁を趣味やライフスタイルの一部として楽しみたい方には、ひとつの到達点となる存在でしょう。
ただし、和包丁の「切付」形状は一般的な三徳包丁とは刃の形状やバランスが異なるため、使いこなすには少し慣れが必要かもしれません。
関孫六包丁の選び方:何を基準に選べばいい?
ここまで5つのシリーズを紹介してきましたが、結局どれを選べばいいのか迷ってしまう方もいるでしょう。そんなときは、以下の3つの軸で絞り込んでみてください。
軸1:お手入れの手間で選ぶ
一番の違いは「食洗機対応かどうか」です。
- 食洗機で洗いたい → 匠創シリーズが有力な候補になります
- 手洗いでも構わない → ダマスカスや10000CL、15000STも選択肢に入ります
毎日使うものだからこそ、お手入れのしやすさは重要な判断材料です。
軸2:予算で選ぶ
関孫六のシリーズは価格帯が幅広いのも特徴です。
- 3,000円〜5,000円台 → 匠創、茜
- 10,000円台前半 → 10000CL
- 15,000円〜20,000円 → ダマスカス、15000ST
- 20,000円超 → 要
予算に合わせて自然と選択肢が絞られていきます。
軸3:見た目や所有感で選ぶ
包丁は実用品であると同時に、毎日手に取る道具です。
- 機能美を重視する → 匠創(シンプルで実用的)
- 美しい模様や高級感を重視する → ダマスカス
- 木の温かみを重視する → 10000CL、15000ST
見た目にこだわるか、実用性を優先するか。このバランスも選び方の大切なポイントです。
よくある質問
関孫六包丁は食洗機に対応していますか?
シリーズによって異なります。匠創シリーズは食洗機対応ですが、ダマスカスシリーズや木柄のシリーズは食洗機非対応です。購入前に各シリーズの対応状況を公式情報でご確認ください。
関孫六包丁の研ぎ方は?
一般的な包丁と同様に、シャープナーまたは砥石での研ぎが可能です。ただし、高級なシリーズほど適切な研ぎ方を守らないとせっかくの切れ味を損なう可能性があります。特にダマスカス鋼やハイカーボンステンレスは、砥石を使った丁寧な研ぎが推奨されます。
「匠創」と「ダマスカス」はどちらがおすすめですか?
これは使う方の優先順位によります。お手入れの簡単さを最優先するなら匠創、切れ味と見た目の美しさを重視するならダマスカスがそれぞれ向いています。価格差もあるので、予算と相談しながら選ぶとよいでしょう。
関孫六包丁はどこで買えますか?
貝印の公式オンラインストアをはじめ、大手ECサイトや一部の量販店でも取り扱いがあります。シリーズによって取り扱い店舗が異なる場合があるので、確実に購入したい場合は公式ストアを確認するのがおすすめです。
まとめ:あなたに合った関孫六包丁を見つけるために
関孫六包丁には、エントリーモデルからプロユースまで、実に多彩なシリーズが揃っています。
毎日気軽に使いたいなら匠創、特別な料理の時間を楽しみたいならダマスカス、包丁の世界に深く入り込みたいなら要——それぞれのシリーズにはっきりとした個性があり、その違いを理解することで、あなたにぴったりの一本が見つかるはずです。
包丁選びで迷ったときは、この記事で紹介した「お手入れの手間」「予算」「見た目や所有感」の3つの軸を思い出してみてください。きっと判断の材料になるはずです。
関孫六包丁は、正しく選び、正しく手入れをすれば、長くあなたの料理を支えてくれる頼もしいパートナーになります。ぜひ、あなたのライフスタイルに合った一本を見つけてみてください。

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