包丁の切れ味が落ちてきたな……そんなとき、多くの人が「砥石包丁」という言葉を検索します。でも、砥石って種類がいろいろあって、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
この記事では、砥石を使った包丁の正しい研ぎ方と、初心者がまず揃えるべき砥石の選び方をわかりやすく解説します。包丁を長く大切に使いたい方、これから砥石を買おうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
砥石を使った包丁研ぎの基本
砥石包丁とひと口に言っても、まず知っておきたいのは「砥石には種類がある」ということ。砥石は大きく分けて3つの役割があり、それぞれ粒度(番手)が異なります。
- 荒砥石(#80〜#400):刃こぼれの修正や、刃の形状を大きく変えるための砥石
- 中砥石(#400〜#1500):日常的なメンテナンスに使う砥石
- 仕上げ砥石(#3000以上):仕上げ用で、より鋭い切れ味を追求するための砥石
家庭用の包丁を普通に使っていて「ちょっと切れ味が落ちたな」という程度なら、まず中砥石があれば十分です。多くの専門メディアや包丁メーカーでも、初心者には中砥石がおすすめされています。
包丁の種類によって研ぎ方は変わる
砥石包丁を考えるとき、包丁の種類も重要なポイントです。包丁は大きく分けて「両刃」と「片刃」があります。
- 両刃包丁:洋包丁や中華包丁などが代表的。刃の両側を均等に研ぎます。
- 片刃包丁:和包丁(出刃包丁や刺身包丁など)が代表的。刃の片面だけを研ぐのが基本です。
研ぐ角度も異なります。藤次郎株式会社の公式情報によると、包丁を研ぐ際の適正角度は約15度〜20度が目安とされています。和包丁はやや角度が立て気味(約15度)、洋包丁はやや寝かせ気味(約20度)に研ぐとよいでしょう。
砥石包丁を始める前に知っておきたい3つの準備
砥石を使う前に、いくつか準備しておくことがあります。特に水砥石を使う場合は、以下の点を確認してください。
- 砥石を水に浸ける:水砥石の場合は、使用前に10〜15分以上しっかり水に浸けます。乾いた状態で使うと砥石を傷める原因になります。
- 砥石の固定:研ぐときに砥石が動かないよう、安定した場所にセットします。台付きの砥石や、滑り止めマットがあると便利です。
- 包丁の状態を確認:刃に大きな欠けがある場合は、まず荒砥石で修正してから中砥石を使います。
砥石包丁の正しい研ぎ方ステップ
ここからが本題です。砥石を使った包丁の研ぎ方を、ステップごとに説明します。
ステップ1:砥石をセットし、姿勢を整える
砥石を台の上に置き、自分と砥石の位置を決めます。無理な姿勢で研ぐと、角度が安定せずうまく研げません。腰を落とし、包丁を持つ手と反対の手で包丁の背を軽く押さえるようにします。
ステップ2:研ぐ角度をキープする
包丁の刃を砥石に当て、角度は約15度〜20度を目安にキープします。角度を意識しすぎて固くなる必要はありませんが、一定の角度を保つことが大切です。最初はゆっくりで構いません。
ステップ3:力を抜いて均等に研ぐ
包丁を砥石の手前から奥へと滑らせながら研ぎます。力を入れすぎないのがコツです。包丁の重さと、軽く押さえる程度の力で十分です。刃先全体が均等に砥石に当たるように意識しましょう。
包丁を研ぐ方向は、刃先を前に向けて「手前から奥へ引く」方法と、「刃先を手前にして奥から手前に引く」方法がありますが、どちらでも構いません。大切なのは、一定のリズムと角度を保つことです。
ステップ4:「かえり」を確認する
研ぎの目安として重要なのが「かえり」です。包丁を一定時間研いだら、刃の反対側を指で軽くなでてみてください。カエリ(バリ)が出ていれば、研ぎが十分に進んだサインです。藤次郎の公式情報でも、この「かえり」の発生が研ぎの目安として説明されています。
カエリが出たら、今度は反対側の面も同様に研ぎます。両刃の場合は、均等な回数で両面を研ぐのが基本です。
ステップ5:仕上げをする
中砥石で研ぎ終わったら、仕上げ砥石を使うとより切れ味が向上します。仕上げ砥石は中砥石よりも細かい粒度なので、研ぎ方自体は同じです。ただし、仕上げ砥石ではより軽い力で研ぐのがポイントです。
砥石包丁でよくある疑問
Q. 研ぐ頻度はどれくらいが目安ですか?
家庭用の包丁の場合、使用頻度にもよりますが、1〜2ヶ月に1回程度のメンテナンスを目安にするとよいでしょう。切れ味が気になり始めたタイミングで研ぐのがベストです。
Q. 研ぎすぎると包丁がダメになりますか?
正しい角度と適切な砥石を使っていれば、研ぎすぎで包丁がすぐにダメになることはありません。ただし、荒砥石を頻繁に使うと刃を大きく削ってしまうので、日常的なメンテナンスは中砥石で十分です。
Q. 水砥石とオイルストーンの違いは?
水砥石は水を使って研ぐ砥石で、オイルストーンは専用のオイルを使って研ぎます。家庭用で一般的なのは水砥石です。水砥石は使用前に水に浸ける必要があることを覚えておきましょう。
砥石を選ぶときの判断材料
砥石包丁を検索する多くの人が、最終的に「どの砥石を買えばいいか」を判断したいと思っています。ここでは、砥石選びの判断材料を整理します。
まずは中砥石からはじめる
初心者がいきなり複数の砥石を揃える必要はありません。まずは中砥石(#1000程度)を1つ購入するのがおすすめです。中砥石だけで包丁の切れ味は十分に回復できます。代表的な商品としては、兼定 包丁両面砥石台付 #1000/3000が初心者向けとして知られています。
包丁の種類に合わせて砥石を選ぶ
包丁の種類によって最適な砥石が異なる場合があります。和包丁のような硬い鋼材には、より細かい仕上げ砥石を使うと良い仕上がりになります。一方、ステンレス包丁には中砥石で十分なことが多いです。
砥石の素材もチェック
砥石には「人造砥石」と「天然砥石」があります。人造砥石は品質が均一で価格も手頃なため、初心者に適しています。天然砥石は天草砥石 本職用包丁用10型のように、独自の研ぎ味があると評判ですが、価格が高く品質にばらつきがあることも。まずは人造砥石から始めるのが無難でしょう。
砥石包丁の研ぎでやってはいけないこと
せっかく砥石を使うなら、やってはいけないポイントも押さえておきましょう。
- 乾いた砥石で研がない:水砥石を乾いた状態で使うと砥石が傷みます。
- 力を入れすぎない:強い力で研ぐと刃が均等に削れず、むしろ切れ味が悪くなります。
- 角度がバラバラにならないように:研ぎ始めと終わりで角度が変わると、刃先が安定しません。
- かえりを確認せずに終わらない:かえりが出ていないと、研ぎが不十分な可能性があります。
砥石包丁は家庭でも簡単にできるメンテナンス
砥石包丁の研ぎ方は、コツさえ掴めば特別な技術ではありません。まずは中砥石を1つ用意して、包丁を1本研いでみるところから始めてみてください。最初はうまくいかなくても、数回繰り返すうちに感覚がつかめてきます。
包丁を研ぐことで、料理の楽しさも変わります。切れ味の良い包丁は食材の繊維を壊さず、旨みを逃がしません。砥石を使ったメンテナンスは、包丁を長く大切に使うための基本です。
まとめ:砥石包丁は正しい知識と選び方から
砥石包丁の研ぎ方と砥石の選び方について解説しました。
- 砥石は荒砥・中砥・仕上げ砥の3種類があり、家庭用には中砥石が最適
- 包丁の種類によって研ぎ方が異なる(両刃/片刃、和包丁/洋包丁)
- 研ぎの目安は「かえり」の発生で判断する
- まずは中砥石(#1000程度)を1つ揃えるのがおすすめ
包丁のメンテナンスは、料理を楽しむための大切な習慣です。砥石包丁の知識を活かして、あなたの包丁を長く良い状態で使い続けてください。砥石の購入や研ぎ方に迷ったときは、この記事の内容を思い出していただければ幸いです。

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