包丁選び、どこから始めればいいんだろう?
料理をもっと楽しみたい。毎日のご飯を、もっと丁寧に作りたい。
そう思ったとき、最初に手を伸ばすのが「包丁」です。でも、いざ包丁を買おうと思っても、種類が多すぎて迷ってしまいますよね。和包丁? 洋包丁? 鋼? ステンレス? 初心者にちょうどいいのはどれなんだろう……。
そんな悩みを抱えたとき、多くの料理好きがたどり着くのが、東京・合羽橋の老舗道具店「釜浅商店」です。
この記事では、釜浅商店の包丁がなぜ多くの人に選ばれているのか、その理由と具体的な選び方をご紹介します。一生ものの1本に出会うためのヒントが、きっと見つかるはずです。
釜浅商店ってどんなお店?
まずは「釜浅商店」というお店のことを、少し知っておきましょう。
釜浅商店は、1908年(明治41年)に東京・合羽橋で創業した、料理道具の専門店です。100年以上の歴史を持ち、プロの料理人から家庭料理を愛する人まで、幅広い層に支持されてきました。
「良い道具には良い理(ことわり)がある」というのが、釜浅商店の大事にしている考え方です。つまり、ただ商品を売るのではなく、その道具がどんな場面で、どんなふうに使われるべきか——「理」にかなった道具を提案し続けています。
現在は東京・合羽橋の本店に加えて、パリにも店舗を構えています。海外でも評価される、日本の包丁文化を代表する存在と言えるでしょう。
なお、釜浅商店の公式サイトは「https://kama-asa.co.jp/」のみです。似たような偽サイトも存在するという情報がありますので、購入や問い合わせの際はURLをよく確認してください。
釜浅商店の包丁、大きく分けて2つのカテゴリー
釜浅商店で扱っている包丁は、大きく「和包丁」と「洋包丁」に分けられます。この違いを理解しておくことが、自分に合った1本を選ぶ第一歩です。
和包丁(片刃)—— 日本の伝統を受け継ぐ包丁
和包丁は、片側だけに刃がついている「片刃」が特徴です。研ぐときも片側だけを研げばいいので、メンテナンスがしやすいというメリットがあります。
ただし、片刃は利き手が限定されます。右利き用と左利き用があるので、購入時にしっかり確認する必要があります。
代表的な和包丁には、こんな種類があります。
- 出刃包丁:魚を捌くための厚い刃が特徴。家庭でも魚を捌く人が増えてきて、改めて見直されています。
- 柳刃包丁:刺身を美しく切るための長い刃。一度引き切ることで、断面がつややかに仕上がります。
- 菜切包丁:野菜を細かく刻むのに向いています。刃幅が広く、キャベツの千切りもしやすいのが魅力です。
洋包丁(両刃)—— 家庭で使いやすい万能タイプ
洋包丁は、両側に刃がついている「両刃」がほとんどです。右利きでも左利きでも使いやすいのが大きな特徴で、家庭用としてもっとも普及しているタイプです。
代表的な洋包丁はこちら。
- 牛刀:肉・魚・野菜と幅広く使える万能包丁。プロの料理人も愛用しています。
- 三徳包丁:日本で生まれた洋包丁の一種で、肉・魚・野菜の「三徳」を備えた家庭向け万能包丁。牛刀より少し小ぶりで、扱いやすいのが魅力です。
- ペティナイフ:果物やトマトなどの小物を切るのに便利な小型包丁。メイン包丁の補助として持っておくと、朝の忙しい時間に重宝します。
初めての1本におすすめなのは「三徳包丁」か「牛刀」
では、具体的にどの包丁を選べばいいのでしょうか。
結論から言うと、初めての1本には「三徳包丁」または「牛刀」がおすすめです。
どちらも肉・魚・野菜と、一通りの食材をカバーできる万能タイプ。家庭料理のほとんどをこれ1本でこなせます。
選ぶときの目安としては、こんな感じです。
- 一人暮らしや少人数家庭 → 三徳包丁、または牛刀の18cmサイズ
- 家族向けで大きな食材も切る → 牛刀の21cmサイズ
たとえば、キャベツを1玉まるごと切るなら、21cmの牛刀のほうが扱いやすいです。逆に、毎日のちょっとした調理なら、18cmサイズで十分事足ります。
三徳包丁は牛刀よりも刃渡りが短めで、日本の家庭のキッチンに馴染みやすいサイズ感。どちらを選んでも間違いではありませんが、実際に手に取ってみると、重さや握り心地の好みが分かると思います。
素材選びも大切。鋼とステンレスの違い
包丁を選ぶときは、刃の素材も重要なポイントです。釜浅商店では、主に「鋼(はがね)」と「ステンレス」の2種類を取り扱っています。
鋼(はがね)—— 切れ味を極めたい人に
鋼は、炭素鋼とも呼ばれ、非常に鋭い切れ味が特徴です。研ぎやすく、刃が立つのが早いので、研ぐたびに最高の切れ味が戻ってくるのが魅力です。
ただし、デメリットもあります。それは錆びやすいこと。使ったあとは必ず水気を拭き取り、乾燥させて保管する必要があります。油を薄く塗っておくなどの手間もかかります。
手入れを楽しめる人や、切れ味を何より重視する人には、鋼の包丁がぴったりです。
ステンレス—— 手入れの手間を減らしたい人に
ステンレス包丁は、名前の通り錆びにくいのが最大のメリット。使ったあとに水気を拭くだけで、基本的に手入れは簡単です。
一方で、鋼に比べると研ぐのに時間がかかるという特徴があります。でも、頻繁に研ぐ必要がないと考えると、むしろメリットとも言えます。
「切れ味は大事だけど、できるだけ手入れの手間は減らしたい」という方には、ステンレスが向いています。
もう一本あると便利な「ペティナイフ」
メインの包丁を決めたら、サブの包丁もあると料理が格段に楽になります。
その代表格がペティナイフです。
小さな果物を切ったり、トマトの皮をむいたり、飾り切りをしたり……。メインの包丁をわざわざ出すまでもない場面で、さっと手に取れるサイズ感が魅力です。
朝の忙しい時間に、果物を切るためだけに大きな包丁を洗うのはちょっと面倒ですよね。そんなときにペティナイフがあると、本当に便利です。
注目の新シリーズ『amane(アマネ)』
2023年11月に、釜浅商店から新しい包丁シリーズ『amane』が発売されました。
「究極のスタンダード」をコンセプトに開発されたこのシリーズは、三徳包丁・牛刀・ペティナイフの3種類がラインナップ。
釜浅商店の長年の経験と、現代のキッチン環境を考慮した設計が特徴です。伝統を守りながらも、今の使いやすさを追求した——そんな新しい挑戦が詰まったシリーズと言えます。
こんな包丁もあるよ。ちょっとユニークなラインナップ
メインの包丁以外にも、釜浅商店にはユニークな包丁がいくつかあります。
こども包丁
子どもと一緒に料理を楽しみたい家庭に向けて、安全設計の「こども包丁」も販売されています。
刃先が丸くなっていて、安全性に配慮されているのが特徴です。それでいて、素材は大人用と同じ「V金1号」という高級ステンレス鋼を使用。大人と同じクオリティの切れ味を、安全な形状で実現しています。
全長25cm、刃渡り14.5cm、重さは約104g。価格は8,030円(税込)で、名入れサービスにも対応しているんですよ。
人生包丁
もうひとつ、話題になっているのが「人生包丁」。
これは、ファッションブランドのミナペルホネンとのコラボレーションで生まれた特別な包丁です。堺の職人による白紙二号の刃に、桜の木でできた美しい柄が特徴。専用の革ケースも付属していて、まさに「一生もの」の名にふさわしい逸品です。
釜浅商店のサービス。名入れもできるんです
釜浅商店では、購入した包丁に無料で名前を入れてくれるサービスがあります。
店舗でも通販でも対応しているので、プレゼントにもぴったり。自分の名前が入った包丁は、それだけで愛着が湧きますよね。
また、包丁は使い続けることで「研ぎ」が必要になりますが、釜浅商店ではプロのスタッフによる研ぎサービスも行っています。長く使うからこそ、アフターケアが充実しているお店を選ぶのは、とても大切なポイントです。
包丁選びのまとめ。自分に合った1本を見つけるために
ここまで、釜浅商店の包丁について紹介してきました。
あらためて、包丁を選ぶときのポイントを整理しておきましょう。
- 和包丁か洋包丁か … 片刃の使いやすさか、両刃の汎用性か。
- 鋼かステンレスか … 手入れを楽しむか、手間を減らすか。
- 三徳包丁か牛刀か … サイズ感と使い勝手で選ぶ。
- サブ包丁の有無 … ペティナイフがあると便利。
- 最新シリーズやコラボ商品もチェック … 『amane』や『人生包丁』も選択肢に。
包丁は、毎日使うものだからこそ、じっくり選びたいものです。
釜浅商店では、スタッフが丁寧にヒアリングをして、その人に合った包丁を提案してくれます。専門店ならではの安心感がありますね。
「いいな」と思ったら、まずは公式サイトを覗いてみるのがおすすめです。可能なら実際に店舗に足を運んで、手に取ってみるのもいいでしょう。包丁の重さや握り心地は、実際に持ってみないと分からないものですから。
一生ものの1本。あなたにとって「最高の相棒」になる包丁と、きっと出会えますように。

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