関孫六の出刃包丁を徹底解説|種類・価格・選び方・おすすめモデル

関孫六の出刃包丁とは

「関孫六(せきまごろく)」という名前を、包丁売り場や料理動画で見かけたことはありませんか。

岐阜県関市は、日本を代表する刃物の産地です。その関市に伝わる刀匠の流れを汲む「関孫六」は、貝印株式会社が扱う和包丁ブランドです。

名前の由来は、戦国時代から続く関の刀匠、27代目兼元(かねもと)の通称「孫六」にあります。刃物の歴史と伝統を受け継ぎながら、家庭でも使いやすい包丁を生み出しているのが関孫六の特徴です。

出刃包丁は、魚を捌くための和包丁の代表格です。関孫六の出刃包丁には、値段も素材もサイズも異なる多くのシリーズがあります。

この記事では、関孫六の出刃包丁の種類や価格帯、選び方のポイントをわかりやすく解説します。

関孫六の出刃包丁にはどんな種類があるのか

関孫六の出刃包丁は、大きく分けて「ステンレス系」と「本鋼(はがね)系」の2種類があります。

ステンレス系はサビにくく手入れが簡単なのが特徴です。本鋼系は炭素鋼を使っていて、切れ味が抜群ですがサビやすいため、こまめな手入れが必要です。

さらに、同じステンレス系の中でも、値段やデザインが異なる複数のシリーズがあります。

具体的には、次のようなシリーズが現在販売されています。

  • 金寿(きんじゅ) – モリブデンバナジウム鋼を使ったステンレス包丁
  • 銀寿(ぎんじゅ) – 本鋼を使った伝統的な和包丁
  • 碧寿(へきじゅ) – ステンレス製のコンパクトシリーズ
  • 匠創(しょうそう) – オールステンレスのモダンシリーズ
  • 白紙鋼(しろがみはがね) – 安来鋼(やすきはがね)を使った高級モデル
  • 青紙鋼(あおがみはがね) – 白紙鋼より硬い鋼材を使ったハイエンドモデル

それぞれのシリーズで、素材も価格も大きく異なります。自分の料理スタイルや予算に合わせて選ぶことが大切です。

シリーズごとの特徴と価格帯

ここからは、主要なシリーズをひとつずつ見ていきましょう。

1. 関孫六 金寿 ST 和包丁 出刃 150mm (AK1101)

金寿は、関孫六の中でも特に人気の高いシリーズです。

刃物の素材にはモリブデンバナジウムステンレス刃物鋼を使っています。この鋼材は硬度と強度に優れ、切れ味が長持ちしやすいのが特徴です。

また、ステンレス製なのでサビに強く、使った後の手入れも比較的簡単です。柄(持ち手)には積層強化木を使った八角ハンドルを採用しており、手にしっくり馴染む握り心地が評判です。

メリット

  • サビにくいので、包丁の手入れに慣れていなくても使いやすい
  • 切れ味が良く、家庭での魚さばきに十分な性能がある
  • 八角ハンドルが手にフィットして疲れにくい

デメリット

  • 本鋼と比べると、研ぎ直しはやや難しい(一般的なステンレス包丁と同程度)
  • 本鋼のような「研ぐ楽しさ」は感じにくいかもしれない

こんな人に向いています

切れ味とお手入れのしやすさのバランスを求める一般家庭ユーザー。初めての出刃包丁を買う人にも安心してすすめられます。

こんな人には向いていません

最高峰の切れ味や、包丁を研ぐことそのものを楽しみたい玄人向けではありません。

購入前に確認したいポイント

150mmサイズの場合、全長は約280mm、重量は242g、板厚は5mmです。このサイズは家庭で使うにはちょうどよいバランスと言われています。価格は販売店によって異なりますが、2万円前後が目安になります。

2. 関孫六 銀寿 本鋼 出刃 150mm (AK5202)

銀寿は、本鋼(はがね)を使った伝統的な和包丁です。

ハガネに軟鉄を合わせて鍛造した刃身は、強靭でよく切れるのが特徴です。柄には天然木を使い、和包丁らしい風合いがあります。

メリット

  • 非常に切れ味が良く、研ぎやすい
  • 切れ味が落ちても、研ぐことで元の切れ味に戻しやすい
  • 和包丁らしい風合いと重厚感がある

デメリット

  • サビやすい。使用後は必ず水気を拭き取り、油を塗るなどの手入れが必要
  • 錆びを防ぐための手間がかかる
  • 食洗機には絶対に入れてはいけない

こんな人に向いています

切れ味を最重視し、包丁の手入れを厭わない人。研ぐことを楽しめる人や、本格的な和包丁にこだわりたい人に向いています。

こんな人には向いていません

手入れが面倒だと感じる人や、食洗機で洗いたい人にはすすめられません。

購入前に確認したいポイント

150mmサイズの全長は約284mm、重量は約221gです。本鋼は炭素鋼なので、包丁を使ったらすぐに水洗いし、乾いた布で完全に拭き取り、薄く食用油を塗るといったメンテナンスが欠かせません。

3. 関孫六 白紙鋼 出刃包丁 180mm (093AK2288)

白紙鋼は、安来鋼(やすきはがね)の「白紙2号」という高級鋼材を使ったモデルです。

日本が誇る高級鋼材を使い、伝統的な製法で作られた和包丁です。口金(刃と柄の接合部分)には本水牛角を使った高級仕様もあり、所有する喜びを感じられる一品です。

メリット

  • 白紙鋼ならではの、鋭い切れ味と研ぎやすさ
  • 使うほどに味わいが増す、和包丁の魅力を堪能できる
  • 職人技が光る美しい仕上がり

デメリット

  • 価格が高い(3万円以上のモデルが多い)
  • サビやすいので手入れが必須
  • 水牛角の口金は乾燥や衝撃でひび割れることがあるので注意が必要

こんな人に向いています

プロの料理人や、それに準じる上級者。伝統的な和包丁にこだわり、包丁を道具としてではなく「相棒」として大切に扱える人に向いています。

こんな人には向いていません

予算を抑えたい初心者や、手入れの手間をかけられない人には向きません。

購入前に確認したいポイント

180mmサイズの場合、全長は約335mm、重量は約434g、背厚は7.5mmです。柄は天然木の朴(ほお)、口金は本水牛角を使っています。価格は4万円前後になることが多いです。

なお、同じ安来鋼でも「青紙2号」を使ったシリーズもあり、こちらは白紙鋼よりもさらに硬く、切れ味が持続しやすいと言われています。

4. 関孫六 碧寿ST 小出刃105mm (AK5071)

碧寿STは、コンパクトな小出刃包丁です。

ステンレス製でサビにくく、樹脂製の柄は耐熱性に優れています。

メリット

  • 小回りが利いて扱いやすい
  • サビにくく手入れが簡単
  • 樹脂柄なので食洗機に対応している
  • 価格が手頃(数千円台)

デメリット

  • サイズが小さいので、大きな魚を捌くのには向かない
  • 出刃包丁としての本格的な使い心地を期待する人には物足りないかもしれない

こんな人に向いています

アジやイワシなど小魚を捌くことが多い人。すでに大きめの出刃包丁を持っていて、サブとしてもう1本欲しい人にもおすすめです。

こんな人には向いていません

タイやブリなどの中型から大型の魚を捌く人は、もう少し大きなサイズを選んだほうがよいでしょう。

購入前に確認したいポイント

105mmはかなり小さいサイズです。寸法は225×42×19mm、価格は3,500円程度と手頃です。

サイズはどう選べばいいのか

出刃包丁を選ぶときに迷うのがサイズです。

関孫六の出刃包丁は、主に以下のサイズが展開されています。

  • 105mm(小出刃) – 小魚用、サブ用
  • 150mm – 家庭用の万能サイズ
  • 165mm – 少し大きめの魚にも対応
  • 180mm – 大きな魚や本格的な料理用

150mmは、家庭で魚を捌くときに最も選ばれやすいサイズです。アジ、サバ、イワシなどの一般的な魚を扱うのにちょうどよい長さと言われています。

165mmや180mmは、少し大きな魚や、骨の硬い魚を捌くときに使いやすいです。ただ、サイズが大きくなるほど重くなり、取り回しが難しくなることもあるので、自分の手の大きさや使う魚のサイズに合わせて選びましょう。

もし迷ったら、最初は150mmを選んでおけば、多くの家庭料理で活躍してくれます。

関孫六の出刃包丁に関するよくある疑問

Q. 関孫六と貝印の関係は?

関孫六は、貝印株式会社が展開する和包丁ブランドです。つまり、貝印が製造・販売しています。貝印は刃物メーカーとして長い歴史を持ち、関孫六はその中でも伝統的な和包丁を扱うブランドとして位置づけられています。

Q. ステンレスと本鋼、どちらがおすすめ?

これには正解がありません。

手間をかけずにサビの心配をあまりしたくないなら、ステンレス系(金寿や碧寿)がおすすめです。

逆に、「包丁は切れ味が命。研ぐのも楽しみたい」という人には本鋼(銀寿や白紙鋼)が向いています。

自分のライフスタイルに合ったほうを選ぶとよいでしょう。

Q. 食洗機で洗えますか?

シリーズによります。

樹脂柄の碧寿STやオールステンレスの匠創シリーズは食洗機に対応していますが、木柄や本水牛角の口金を使ったモデル(銀寿、白紙鋼など)は食洗機に入れてはいけません。

特に本鋼の包丁は、食洗機の高温や洗剤で錆びやすくなるだけでなく、柄の木材が傷む原因になります。洗うときは手洗いを徹底しましょう。

Q. 一番人気のシリーズは?

公式な販売数は公表されていませんが、口コミやECサイトのレビューを見ると、金寿シリーズが非常に人気が高いです。切れ味の良さとサビにくさのバランスがよく、価格も手が届きやすい範囲に収まっていることが理由だと考えられます。

関孫六の出刃包丁を選ぶときのポイント

ここまでいろいろなシリーズを見てきましたが、結局どれを選べばいいのでしょうか。

選ぶときのポイントを3つにまとめました。

1. 予算を決める

まずはどれくらいのお金をかけられるかを決めましょう。

  • 5,000円~1万円台:碧寿STやエントリーモデル
  • 2万円前後:金寿シリーズ
  • 3万円以上:銀寿、白紙鋼、青紙鋼といった本鋼モデル

2. 手入れの手間を考える

包丁を使ったあとに、拭いて油を塗るという一手間をかけられるかどうか。

「料理のあとはさっと洗ってしまいたい」という人には、ステンレス製の金寿や碧寿が無理なく使えます。

「包丁の手入れも料理の一部だ」と思える人には、本鋼の銀寿や白紙鋼が大きな満足感をもたらしてくれるでしょう。

3. 主にどんな魚を捌くか

小魚がメインなら105mmの碧寿STでも十分です。しかし、これから魚さばきを覚えたいという人は、150mmサイズを選んでおくと、ほとんどの魚に対応できるのでおすすめです。

関孫六の出刃包丁の口コミ的な評判

実際に使っている人の声を見ると、以下のような評価が多く見られます。

良い評判としては、「切れ味が良く、魚を捌くのが楽しくなった」「金寿はサビにくくて助かる」「見た目が美しく、持っていて満足感がある」といったものがあります。

一方で、「本鋼は思った以上にサビやすいので、こまめな手入れが必要」「重さに慣れるまで時間がかかった」といった声も見られます。

使用感には個人差がありますので、口コミはあくまで参考程度にし、自分の使い方に合うかどうかを優先して選ぶとよいでしょう。

購入前に確認しておきたい注意点

関孫六の出刃包丁を購入する前に、いくつか注意点を確認しておきましょう。

価格は変動します

この記事で紹介した価格は、あくまで目安です。実際の販売価格は店舗やキャンペーンによって変わります。購入するときは、必ず販売ページで最新の価格を確認してください。

在庫状況も変動します

特に白紙鋼や青紙鋼といった高級モデルは、在庫が少なくなることがあります。公式サイトや販売サイトで在庫状況をこまめにチェックすることをおすすめします。

サビ対策は必須です

本鋼(銀寿、白紙鋼、青紙鋼)を購入したら、使い終わったらすぐに水洗いし、水気を完全に拭き取り、薄く油を塗る習慣をつけましょう。これを怠ると、すぐに錆びてしまいます。

研ぎ方も覚えましょう

どんなに良い包丁でも、使っているうちに切れ味は落ちます。特に本鋼は研ぐことで本来の力を発揮します。砥石での研ぎ方も、合わせて覚えておくと長く使い続けられます。

まとめ:自分に合った1本を見つけよう

関孫六の出刃包丁は、エントリーモデルからプロ仕様まで幅広いラインナップがそろっています。

  • 手軽に始めたいなら、碧寿STや金寿シリーズ
  • 本格的な切れ味を求めるなら、銀寿や白紙鋼

それぞれのシリーズに特徴があり、値段も素材も異なります。

何より大事なのは、「自分がどのくらい包丁に手間をかけられるか」「どんな料理をしたいか」という視点で選ぶことです。

この記事が、あなたにぴったりの関孫六の出刃包丁を見つけるための判断材料になれば幸いです。

気になるモデルがあれば、ぜひ実物を手に取ってみるか、信頼できる販売サイトで詳細を確認してみてください。

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