料理のモチベーションって、使う道具で驚くほど変わりますよね。特に毎日使うフライパンは、重すぎるとストレスだし、くっつきやすいとそれだけで料理が嫌になってしまう。でも、せっかく買うなら長く使えて、料理がもっと美味しくなるものがいい。
そんなわがままを叶えてくれるのが、ストウブのフライパンです。今回は、種類が多くて迷ってしまう方のために、絶対に失敗しない選び方と、編集部が本気でおすすめする5つのモデル、そしてフライパン本来の実力を引き出す絶品レシピまで、包み隠さずお伝えします。
なぜストウブのフライパンは料理好きを虜にするのか
まず大前提として、ストウブの最大の魅力は「鋳物ホーロー」という素材にあります。ただの鉄フライパンとも、テフロン加工のフライパンとも違う、独自のポジションを確立しているんです。
熱容量が圧倒的に違う
分厚い鋳鉄製の本体は、一度温まるとなかなか冷めません。冷たい食材を入れたときの温度低下が少ないから、肉も魚も表面がカリッと焼き上がり、旨みが中に閉じ込められます。家庭のコンロでも、お店のような焼き目がつくのはこのためです。
無水調理が可能な密閉性
ストウブといえば「無水調理」のイメージが強いですが、これはフライパンでも例外ではありません。重い蓋が蒸気を閉じ込め、素材から出た水分だけで蒸し焼きにできるので、野菜本来の甘みが凝縮されるんです。
酸に強く、手入れがラク
普通の鉄フライパンは酸に弱く、トマト煮込みなどをすると金属臭がついたり、せっかく育てた油膜が剥がれたりします。でもホーローコーティングされたストウブなら、そんな心配とは無縁です。お手入れも、洗剤でじゃぶじゃぶ洗える気軽さ。この「ほったらかしでも大丈夫」な安心感が、毎日使う道具としては最高の贅沢なんですよね。
失敗しないためのストウブフライパンの選び方
「ストウブのフライパンが欲しい!」と思ったとき、最初にぶつかるのがサイズと種類選びの壁です。ここを間違えると、せっかくの良い道具も宝の持ち腐れになってしまうので、3つのポイントに絞って解説します。
1. サイズ選びは「何人分を何に使うか」で決める
最も失敗が多いのがサイズ選びです。重さも考慮すべき重要な要素なので、慎重にいきましょう。
- 26cm:ファーストストウブに最適な王道サイズ
一人暮らしから2人暮らしの方、もしくは「まずは1つ試したい」という方にベストなのが26cmです。チャーハンやパスタなど、フライパンを振りたい料理にも対応できる重さ(約1.4kg)で、食卓に出しても場所を取らない絶妙なバランス。ちょっとした煮物や、2人分のメインおかずならこれで十分です。 - 28cm:家族がいるなら迷わずこれ
3〜4人家族で、ストウブをメインのフライパンとして使い倒したいなら28cm一択です。26cmと比べるとずっしりきますが(約1.8kg)、一度に4人分のステーキが焼ける開放感は代えがたいものがあります。ただし、振り回すのは難しいので「置いて焼く」スタイルが基本になる点は理解しておきましょう。 - 24cm:サブとしてや特定の料理に
卵焼きや1人分のソテーなど、小さな調理に特化したい場合に便利です。ですが、汎用性を考えると、最初の1本は26cmか28cmが無難です。
2. 深さ(タイプ)でここまで使い勝手が変わる
ストウブには主に3つの形状があります。キッチンに並べたくなりますが、まずは自分の料理スタイルに合うものを選んでください。
- ソテーパン(浅型)
いわゆる普通のフライパンの形状です。焼く・炒めるに特化していて、蒸発を促すので水分を飛ばす調理が得意。ステーキやソテー、炒め物に最適です。高さがないぶん軽く、気軽に扱えます。 - ブレイザー(深型)
ソテーパンより縁が高く、蓋が付属している「煮込みもできる万能フライパン」です。アクアパッツァや筑前煮、無水カレーまでこなせるので、これ1つで「焼く・炒める・煮る・蒸す」を完結させたい方に圧倒的におすすめ。蓋を外せば普通のフライパンとしても優秀です。 - パエリェラ
縁が低く、底面が広いタイプで、パエリア専用と思われがちですが、実は焼き物の最強ツールです。水分が飛びやすく、お好み焼きや餃子を一度にたくさん焼くのに向いています。
3. ハンドルの素材を知っておく
最近のモデルには、取っ手の素材が2種類あります。見た目だけでなく、使い勝手を左右するので要チェックです。
- スティールハンドル
クラシックな鋳物一体型。オーブンにそのまま入れられるのが最大の利点です。「焼いた後、そのままオーブンで仕上げる」という本格派にはこちらが必須。 - ウッドハンドル
天然木を使用したタイプ。温かみのある見た目が魅力で、熱くなりにくいので素手で持てる気楽さがあります。ただ、オーブン使用はNGなので、コンロ調理専用と考えてください。
編集部イチオシ!ストウブ フライパン おすすめ5選
ここからは、実際に使ってみて「これは良い!」と感じたモデルを厳選してご紹介します。
1. 万能選手の最適解:ストウブ ブレイザー 26cm
最初の1本に最も自信を持っておすすめするのがこのブレイザー 26cmです。「焼く」と「煮る」を高次元で両立してくれるので、普段の料理の8割はこれで事足ります。
蓋つきで無水調理ができるのに、重すぎない絶妙なバランス。煮魚や肉じゃがを作ると、短時間で素材の味がぎゅっと濃縮されて、家族に「今日、味付け変えた?」と聞かれること間違いなしです。
2. 焼き物を極めるなら:ストウブ ソテーパン 28cm
「煮込みは鍋に任せるから、焼き専用のフライパンが欲しい」という方には、広い底面のソテーパン 28cmがおすすめです。4枚の鶏もも肉も余裕で並び、表面はパリッと、中はふっくらジューシーに焼けます。
浅型なので湯気がこもらず、食材の表面温度が下がらないため、家庭で「本当の焼き目」をつけられます。
3. 一人暮らしの相棒に:ストウブ ソテーパン 26cm
軽さと扱いやすさを重視するなら、ソテーパンの26cmがベスト。重さが約1.4kgと、ストウブの中ではかなり軽量で、女性でも無理なく扱えます。
一人分のパスタやちょっとした野菜炒めに最適で、「わざわざ大きなフライパンを出すのが面倒」という日常を変えてくれます。
4. 見た目も妥協しない:ストウブ ブレイザー 28cm ウッドハンドル
食卓にそのままドンと出したい方は、ウッドハンドルのブレイザー28cmが叶えてくれます。蓋を開けた瞬間の湯気とともに、木のぬくもりが映えるその姿は、それだけで「映え」ます。
アヒージョやアクアパッツァを作って、フライパンごとテーブルへ。熱くなりにくいハンドルだから、取り分けのときも安心です。ただし重さがあるので、洗うときは覚悟が必要です。
5. マニア向け隠れた傑作:ストウブ パエリェラ 36cm
ホームパーティーを頻繁にする方や、大人数の焼き物を担当する方には、パエリェラが頼りになります。36cmという広大な底面で、一度にたくさんの餃子を焼いたり、スペアリブを並べてオーブン焼きにしたり。卓上コンロに載せて、そのまま鉄板焼きをするという荒技もできてしまいます。
ストウブのポテンシャルを100%引き出す絶品レシピ
道具の力を借りれば、レシピは驚くほどシンプルになります。ここでは、ストウブの特性を体感できる2品をご紹介します。
至高の塩豚〜無水調理でここまで変わる〜
このレシピを試すと、ストウブを買った意味を骨の髄まで実感できます。
- 豚肩ロースブロック(400g程度)に、塩小さじ1をすり込んで30分置きます。
- ブレイザーを中火で温め、油をひかずに肉の表面だけをこんがり焼きます。
- 肉を取り出し、底にざく切りのキャベツとしめじを敷きます。
- その上に肉を戻し、蓋をしてごく弱火で25分。その後火を止めて10分放置。
たったこれだけで、信じられないほどしっとりしたチャーシューのような豚肉と、肉の旨みを吸ったとろとろ野菜が完成します。水も酒も入れていないのに、野菜からこれだけの水分が出るのかと感動しますよ。
カリッとモチッの魔法のパエリア
ホームパーティーの主役に。難しいイメージがあるパエリアも、ストウブなら失敗知らずです。
- ソテーパンまたはパエリェラにオリーブオイルとにんにくを入れ、香りが立ったら米2合(洗わない)を炒めます。米が透き通るまでじっくりがコツ。
- カットトマト缶半分、水300ml、コンソメ小さじ1、サフラン(あれば)を加え、沸騰したらシーフードミックスを豪快に乗せます。
- 蓋をして弱火で18分。火を止めて10分蒸らしたら、レモンを絞って召し上がれ。
底にできたおこげ(ソカラット)こそが、鋳物ホーローならではのご褒美です。
知っておきたいストウブフライパンの付き合い方
買ったはいいけど「重くて出番が減った」なんてことにならないために、正しい扱い方も簡単に触れておきます。
シーズニングは不要ですが「油返し」は必須
テフロンとは違い、使い始めに焼き込む必要はありません。ただし、使う前に「油返し」という儀式をすると、こびりつきが劇的に減ります。やり方は簡単。フライパンを中火で温め、煙が立つほど熱くなったら一度火を止め、大さじ1程度の油を入れて全体に行き渡らせ、粗熱を取る。これだけで表面がコーティングされる感覚があります。
愛用していると現れる「茶色いシミ」の正体
「焦げた?」と焦ってしまうかもしれませんが、これは「油の焦げ付き」です。多くの場合、油が重合して固まったもので、使い込んだ証拠でもあります。気になる場合は、重曹を振りかけて水でペースト状にし、しばらく置いてから優しくこすれば落ちます。絶対に金属たわしでガシガシこすらないこと。ホーローが傷ついてしまうので、そこだけは肝に銘じてください。
ストウブのフライパンで今日から変わるキッチンライフ
結局のところ、ストウブは「道具に頼っていいんだ」と教えてくれるフライパンです。火加減が多少雑でも焦げ付きにくく、調味料が少なくても素材の味を引き出してくれる。忙しい毎日でも、これがあれば「ちゃんとしたごはん」が作れる安心感があります。
「重さ」という唯一のネックを許容できるなら、きっとあなたの料理の相棒になってくれるはずです。最初の1本で悩んだら、ぜひストウブ ブレイザー 26cmを選択肢の真ん中に置いてみてください。今日の夕食が、いつもよりちょっと特別なものになりますように。
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