「せいろとか蒸し器、持ってないんだよなあ…」
「わざわざ買うのも場所取るし、面倒だし」
そんなふうに思って、蒸し料理を諦めてませんか?
実は、普段使ってるフライパンが一台あれば、お店みたいにふっくらした蒸し料理って簡単にできちゃうんです。しかも、ちょっとしたコツさえ掴めば、茹でるより栄養が逃げにくくて、素材の味がぎゅっと濃くなる。いいことずくめですよ。
ただ、「水の量ってどのくらい?」「蓋がないとダメ?」「なんか水っぽくなっちゃって…」という声もよく聞きます。
大丈夫です。今回は、そんな「フライパン蒸し方」の基本から、失敗しない裏ワザ、そして今日から使える絶品レシピまで、ぜんぶまとめてお伝えしますね。
専用器具ゼロ!基本の「フライパン蒸し方」と必要なもの
まずは、蒸し器がないときの、いちばんシンプルな方法からいきましょう。
用意するのは、これだけです。
- フライパン(できれば蓋つきのもの)
- 耐熱の皿(平たいものがベター)
- クッキングシートかアルミホイル
- 蒸したい食材
「え、それだけ?」って感じですよね。大丈夫、本当にこれだけでできちゃいます。
手順はこうです。
- フライパンに水を入れます。目安は、後で入れる皿の高さの半分以下。だいたい1カップ(200ml)前後です。入れすぎると茹でることになっちゃうので注意ですよ。
- そこに耐熱皿を「裏返して」置いてください。これが蒸し台の代わりになります。
- クッキングシートを敷いた上に、食材を並べましょう。くっつき防止になります。
- 蓋をして火をつけます。最初は中火で、湯気が立ってきたら弱めの中火に落として、食材に合わせた時間だけ蒸します。
これだけで、ブロッコリーも、しゅうまいも、ふっくらツヤツヤに仕上がります。
ただ、ここでひとつ大事な注意点。
フッ素樹脂加工のフライパンを使う場合は、絶対に空焚きしないでくださいね。水が完全に蒸発してしまうと、コーティングが傷んだり、有害なガスが出たりする原因になります。途中で「あれ、水足りないかも?」と思ったら、遠慮なく熱湯を注ぎ足してください。冷水だと温度が下がってしまうので、必ず熱湯ですよ。
「蓋がない!」「くっつく!」を解決する3つの裏ワザ
とはいえ、「蓋つきのフライパンすら持ってないんですけど…」という方もいますよね。あと、「皿を入れたら蓋が閉まらない!」というサイズ問題も、あるあるです。
そんなピンチを切り抜ける、簡単な裏ワザを3つご紹介します。
アルミホイルで「落とし蓋&即席フタ」
これ、一番手軽です。
アルミホイルをフライパンの口径より少し大きめに切って、真ん中に空気穴を数カ所あけます。食材を入れたら、そのアルミホイルをピッタリかぶせて、さらにその上からもう一枚アルミホイルで包み込むようにフタをすれば完成。けっこう本格的に蒸せますよ。
クッキングシートで「包み蒸し」
これも洗い物が減って超おすすめ。
食材をクッキングシートでキャンディみたいに包んで、フライパンに並べるだけ。少量の水を入れて加熱すれば、シートの中で熱が対流して、ふっくら蒸し上がります。鮭と野菜の包み蒸しなんかは、これでやると最高です。シートを開けた時の香りがたまらないんですよね。
アルミホイルを丸めて「蒸し台」にする
耐熱皿すら面倒な時は、これ。アルミホイルを直径3~4cmくらいのボール状に丸めて、フライパンに3つ4つ並べます。その上に直接、食材を乗せた皿を置けば、即席の蒸し台の出来上がり。高さも調節できるので、蓋が閉まらない問題もこれで解決です。
「水っぽい」「パサパサ」を卒業!仕上がりを決める加熱テクニック
「フライパンで蒸すと、なんか水っぽくなるんだよなあ…」
「逆にパサパサになったり、生焼けだったり…」
これ、実は火加減と時間の問題がほとんどなんです。素材別のコツを押さえれば、劇的に変わりますよ。
葉物野菜(ほうれん草、小松菜など)
水っぽさを避けたいなら、「直接蒸気に当てすぎない」のがポイントです。さっと水にくぐらせて、耐熱容器に入れて蓋をして、間接的に加熱するイメージ。加熱時間は1~2分。すぐに取り出して冷水にさらさず、うちわであおいで冷ますと、水っぽくならず色も鮮やかになりますよ。
根菜類(じゃがいも、にんじん、ブロッコリー)
水から入れて、竹串がスッと通るまで。じゃがいもなら中火で15分くらいが目安です。少量の水で蒸すから、ビタミンCなんかの水溶性ビタミンが流れ出にくい。茹でるより栄養が残るんですよね。
肉類(鶏むね肉、豚ロースなど)
ここが一番難しいところ。パサつかせないためには、「蒸す前に焼く」が正解です。これが、いわゆる「焼き蒸し」ってやつですね。
フライパンに少量の油をひいて、肉の表面にさっと焼き色をつけます。香ばしい香りがしてきたら、酒か水を大さじ2~3入れて、すぐに蓋。強めの中火で一気に蒸気を起こし、あとは弱火でじっくり火を通します。鶏むね肉1枚なら、片面を焼いてから蒸すこと約5~6分。火を止めて、そのまま予熱で中まで火を通せば、信じられないくらいしっとりジューシーに仕上がります。
この「焼き蒸し」、餃子を作る時も同じです。最初にフライパンで底に焼き色をつけて、水を入れて蓋。最後にまた蓋を取って水分を飛ばせば、羽根つき餃子の出来上がりです。こうすると、香ばしさとふっくら感が両方楽しめるんですよ。
もうレパートリーに困らない!絶品「フライパン蒸し」レシピ
さて、ここからは今日の献立にすぐ使える、とっておきのレシピを二品ご紹介します。
シンプルが一番美味しい「豚バラと白菜の重ね蒸し」
これはもう、料理が苦手な人にこそ作ってほしい。面倒な手間はゼロなのに、見た目も味もごちそう感が出ます。
材料(2人分)
- 白菜:1/4個
- 豚バラ薄切り肉:豚バラ肉 薄切り 150g
- 酒:大さじ2
- お好みでポン酢、柚子胡椒
作り方
- 白菜はざく切りに、豚バラは食べやすい長さに切ります。
- フライパンに白菜を敷き、その上に豚バラを広げてのせます。白菜、豚バラ、と交互に重ねていって、ミルフィーユ状にしましょう。何層にも重ねるのが見た目のポイントです。
- 酒を回しかけて、蓋をして中火にかけます。湯気が立ってきたら弱火にして、8~10分蒸します。
- 白菜が透き通り、肉の色が変わったらできあがり。そのまま食卓に出して、ポン酢と柚子胡椒で召し上がれ。
白菜からたっぷり水分が出て、それがスープ代わりになって、豚肉もしっとり。素材の甘みだけで、本当に美味しいんです。
ほったらかしでOK「鮭とキノコのバター醤油包み蒸し」
さっきお話しした、クッキングシートの包み蒸しレシピです。洗い物はフライパンだけ。忙しい日の強い味方ですよ。
材料(1人分)
作り方
- クッキングシートを大きめに切り、真ん中に玉ねぎ、キノコ、鮭の順にのせます。
- 鮭の上にバターをのせ、醤油と酒をたらします。
- シートをキャンディ包みにして両端をねじり、フライパンに並べます。
- フライパンに水を1カップ入れ、蓋をして中火で10分加熱します。
- シートごとお皿に移し、開けた時の湯気と香りを思いっきり楽しんでください。
アルミホイルで包むより、クッキングシートのほうがくっつかないので、繊細な魚料理には特におすすめです。
フライパンひとつで広がる、おいしい蒸し方のある暮らし
いかがでしたか?
「フライパン蒸し方」って、思ったよりずっと簡単で、しかも自由自在でしょう?
大事なポイントをもう一度おさらいしますね。
- 水は入れすぎない。蒸し台は、皿やアルミホイルで代用できる。
- 蓋がない時は、アルミホイルやクッキングシートで解決。
- 水っぽさを防ぐには、素材に合わせた加熱法がカギ。野菜は間接加熱、肉は「焼き蒸し」がおすすめ。
- フッ素樹脂加工のフライパンは空焚き厳禁。水がなくなる前に熱湯を注ぎ足して。
たかが蒸し料理、されど蒸し料理です。油をほとんど使わないからヘルシーで、素材の味が驚くほど引き立つ。何より、キッチンツールを増やさなくていいのが、こんなに気楽で嬉しいことはないですよね。
さあ、今夜のおかずは何にしますか?
まずは、冷蔵庫にある野菜とお肉で、気軽に「フライパン蒸し」、試してみてくださいね。きっと、その手軽さと美味しさに、新しい習慣になりますよ。
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