「さんまの塩焼きが食べたいけど、グリルを掃除するのが面倒すぎる…」
「フライパンで焼くと皮がくっついてボロボロ。煙も臭いも気になるし、もう諦めてる」
そんな声、本当によく聞きます。でも実は、あるものを使えばその悩み、全部まとめて解決できるんです。それがクッキングシート。
今回は、フライパンとクッキングシートを使ったさんまの塩焼きを、絶対に失敗しないコツとともにお伝えします。驚くほど簡単で、後片付けのストレスからも解放されますよ。
なぜクッキングシートで焼くとすべてがうまくいくのか
まずは「なぜ」の部分から。ここを理解しておくと、ただの裏技ではなく、自信を持って再現できるようになります。
煙が出るメカニズム
魚を直接フライパンで焼くと、さんまから出た脂が高温の金属面に触れて一気に加熱され、煙が発生します。これが部屋中に充満する煙と臭いの正体です。
皮がくっつくメカニズム
魚の皮に含まれるタンパク質が、高温のフライパン表面と結合してしまうから。いくら油を引いても、焼いているうちに油が切れて結局くっつく、という経験ありませんか?
クッキングシートが解決してくれること
- 脂がフライパンに直接触れないので煙が出にくい
- シートが皮と金属面の間に入るからくっつかない
- 調理後はシートを捨てるだけでフライパンはピカピカ
これだけで、さんま調理のストレスが8割減ると言っても過言じゃありません。
絶対に守ってほしい!クッキングシート調理の安全ルール
便利なクッキングシートですが、一つだけ絶対に守ってほしいことがあります。
シートをフライパンから絶対にはみ出させないこと。
はみ出た部分がガス火やIHの熱で加熱されると、最悪の場合引火します。必ずフライパンのサイズに合わせてシートをカットするか、はみ出る部分を内側に折り込んでから火をつけてください。
これさえ守れば、安全に調理できます。
パリッとジューシーに仕上げる塩焼きの手順
では実際の手順を、失敗しないポイントごとに見ていきましょう。
1. さんまの下処理で皮をパリッとさせる
まずさんまに塩をふります。両面にパラパラとふりかけ、10分ほど置いてください。この工程で余分な水分と臭みが抜けます。
そしてここが一番のポイント。出てきた水分をキッチンペーパーで徹底的に拭き取ること。これがパリッと食感の命運を分けます。生臭さもここで取れるので、魚臭さが苦手な人ほど丁寧にやってください。
2. フライパンにシートをセットする
フライパンにクッキングシートを敷きます。はみ出さないように注意して。
ここでもうひとつプロのテクニック。シートの上にほんの少量の油を薄く広げます。 キッチンペーパーでサッと伸ばす程度で十分です。なぜ油を引くのかというと、クッキングシートだけでもくっつきはかなり防げますが、油が薄い膜を作ることで皮とシートの結びつきを完全にブロックしてくれるんです。
もし「シートを敷いたのになぜか皮がくっついた…」という経験があれば、この油の有無が原因だったかもしれません。騙されたと思って一度試してみてください。
3. 焼き方の黄金ルール
さんまを並べたら、ふたは絶対にしないでください。 ふたをすると蒸気がこもって皮がふにゃふにゃになり、せっかくのパリッと感が台無しです。
火加減は中火〜弱火。ここが意外と重要で、強火だと表面だけ焦げて中心が生焼けになる悲劇が起きます。さんまの身は意外と厚みがあるので、じっくり火を通すイメージです。
焼き時間の目安
- 片面5〜7分ほど焼き、身の側面を見て色が白っぽく変わってきたら裏返し
- 裏面も同様に5分ほど焼く
- 仕上げに火を少し強めて1分焼くと、表面が香ばしくパリッと仕上がる
焼き時間はさんまの大きさによって調整してください。身が厚いものはプラス1〜2分、じっくり焼くのが成功のコツです。
焼き上がりがパサつく…そんなときの救済テクニック
「ちゃんと焼いたのに身がパサパサ…」という方には、裏技をひとつ。
裏返したタイミングで、さんまの周りに大さじ1〜2の酒を回しかけ、ふたをして1分ほど蒸し焼きにします。そのあとふたを外して水分を飛ばしながら焼けば、ふっくらジューシーな仕上がりに。ふたを外すタイミングを間違えなければ、皮もちゃんとパリッとしますよ。
今日から使える!美味しいさんまの選び方
せっかく焼くなら、美味しいさんまを選びたいですよね。プロが教える簡単な見分け方を紹介します。
- 頭の後ろを見る:ここがぐっと盛り上がっている個体は、脂がたっぷりのっている証拠。「くびれさんま」と呼ばれ、一級品です
- 目が澄んでいるか:白く濁っているものより、黒目がはっきりしているものが新鮮
- 口先がほんのり黄色い:脂ののったさんまの特徴です
スーパーで迷ったら、まず頭の後ろをチェック。これだけで選ぶべきさんまが変わってきます。
冷凍さんまでも美味しく焼ける?
「生のさんまが手に入らない」「まとめ買いして冷凍してある」という方も安心してください。冷凍さんまでも美味しく焼けます。ただ、解凍方法で味が左右されるので要注意です。
ベストな解凍方法は冷蔵庫でゆっくり。 前日の夜に冷蔵庫に移しておけば、ドリップ(旨味成分が溶け出した水分)が最小限に抑えられます。急ぎのときは流水解凍でも大丈夫ですが、電子レンジ解凍だけは避けてください。一気に火が入ってしまい、焼いたときにパサつく原因になります。
ちなみに冷凍のまま焼くという裏技もあります。その場合は焼き時間を長めに、中心までしっかり火が通るように調整してください。
後片付けが信じられないくらいラクになる
焼き上がったら、あとはクッキングシートごとポイッと捨てるだけ。フライパンはほとんど汚れていません。軽く拭くだけで片付け完了です。
グリルの掃除が苦痛で魚料理を避けていた方にこそ、この方法を試してほしいと思います。
あると便利なアイテム
クッキングシートは一般的なもので十分ですが、フライパンのサイズに最初からカットされている「フライパン用クッキングシート」なら、準備の手間がさらに省けます。シリコーン加工が施されたタイプはくっつき防止効果が高く、油なしでも焼ける場合があるほど。気になる方はチェックしてみてください。
また、焼きさんまに欠かせない大根おろし。生の大根をすりおろす時間がない日は、フリーズドライの大根おろしが本当に便利です。熱湯を注ぐだけなので、忙しい日のもう一品に重宝しますよ。
フライパンとクッキングシートでさんまを気軽に楽しもう
煙が少なく、くっつかず、片付けは一瞬。さんまの塩焼きがこんなに手軽でストレスフリーになるなんて、知らなかった方も多いのではないでしょうか。
旬のさんまを選んで、正しく下処理をして、中火でじっくり焼く。たったこれだけで、居酒屋顔負けのパリッとジューシーな塩焼きが自宅で完成します。グリル掃除のストレスとも、これでお別れです。
今夜のおかずに、ぜひフライパンとクッキングシートでさんまの塩焼きを作ってみてくださいね。
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