クリスマスやおもてなしの定番、ローストチキン。本当は家で作りたいけど、「オーブンがない」「大きくて入らない」「後片付けが面倒」そんな風に諦めていませんか?
実は、フライパンひとつで、お店顔負けの本格ローストチキンが焼けるんです。しかも、オーブンより短時間で。今回ご紹介するのは、皮はパリッと香ばしく、中は肉汁があふれるほどジューシーに仕上げる、とっておきの方法です。
もう「難しそう」なんて言わせません。この記事を読み終える頃には、週末の食卓にローストチキンを並べたくなること間違いなしですよ。
なぜフライパンでローストチキンが作れるのか
「ローストチキンって焼くものじゃなくて、オーブンで蒸し焼きにするものでしょ?」そう思った方もいるかもしれません。確かにその通り。でも、ちょっと考えてみてください。フライパンに蓋をして弱火でじっくり火を通せば、それは立派な蒸し焼き状態。しかも、オーブンの庫内全体を温めるより熱効率が良いから、調理時間もグッと短縮できるんです。
フライパン調理の最大の利点は、焼き目をつける工程から蒸し焼き、ソース作りまで、全ての工程を一つのフライパンで完結できること。洗い物が少ないのは、日々の料理では本当にありがたいですよね。添え野菜も一緒に焼けるから、付け合わせも同時に完成します。手間が省けるのに、見た目はごちそう感たっぷり。これがフライパンローストチキンの魅力です。
失敗しないための「鶏肉選び」の基本
さあ、作るぞ!と意気込んだところで、まずは主役のお肉選びから。フライパンで作るなら、骨付き鶏もも肉が断然おすすめです。骨付き肉は骨なしに比べてパサつきにくく、焼いている間も骨からじっくり旨味が出て、驚くほどジューシーに仕上がります。
もし骨付きが手に入らなければ、もちろん骨なし鶏もも肉でも大丈夫。その場合は、厚みのある部分を包丁で開いて均一にし、丸めてタコ糸で縛ると、火の通りが均等になって形もきれいに決まりますよ。
パリパリ食感を生む「下処理」が9割を決める
素材が決まったら、次は仕上がりの良し悪しを決める最重要ステップ、下処理です。焦らず丁寧にいきましょう。
肉の厚みを均一にする
まずは鶏肉をまな板の上に置き、身の厚い部分に包丁で切り込みを入れて開きます。こうすることで火の通りが均一になり、生焼けや焼きすぎを防げます。指で触って、全体がだいたい同じ厚みになるように整えてください。
関節まわりをカット
骨付きもも肉の場合、関節のまわりの筋や余分な皮を切り落としておきましょう。これをやっておくと、食べる時に身が骨から外れやすくなり、食べやすさが格段にアップします。
フォークで皮に穴を開ける
そして、パリパリの秘訣がこれ。フォークで皮目をまんべんなくプスプスと刺して、細かく穴を開けます。このひと手間で、焼いたときに皮が縮んで身が反り返るのを防ぎ、余分な皮下脂肪が溶け出しやすくなるんです。結果、皮は薄くパリッと、身はしっとり仕上がる。絶対にやってくださいね。
下味は「砂糖→塩」の順番で
味付けはシンプルに、塩と黒こしょうだけでも十分おいしい。でも、その前に、砂糖をひとつまみ、皮と身の両面にすり込んで15分ほど置いてみてください。砂糖の保水効果で肉の水分が閉じ込められ、しっとりジューシーに。その後に塩・こしょうをすれば、味がぼやけずに決まります。
フライパンで焼く「黄金の手順」と火加減のコツ
さあ、いよいよ焼きに入ります。ここで焦らず、火加減をしっかり守るのが成功のカギです。
1. 皮目をこんがり焼く(中火)
フライパンに油をひかず、鶏肉の皮目を下にしてセットしてから中火にかけます。ここが重要。必ず冷たいフライパンからスタートしてください。こうすることで、徐々に温度が上がって皮の脂がじわじわ溶け出し、パリッと仕上がります。余計な油はキッチンペーパーで拭き取りながら、こんがりきつね色になるまで5〜6分、触らずに我慢です。
2. ひっくり返して身も焼く
皮に良い焼き色がついたらひっくり返し、身の面も1〜2分焼きます。表面の色が白く変わればOKです。
3. 弱火でじっくり蒸し焼きにする
ここからが火入れの本番。出てきた脂を拭き取って、お好みでにんにくやローズマリー、あれば白ワインか酒大さじ2を加え、蓋をして極弱火で10〜12分蒸し焼きにします。この時、あまり火が強いと皮が焦げて中が生になるので注意。じっくり、コトコトです。竹串を刺して透明な肉汁が出てきたら火が通った証拠。
4. 休ませてから切り分ける
焼き上がったらすぐに切りたい気持ちをぐっとこらえて、アルミホイルで包み、3〜4分休ませてください。肉汁が落ち着いて、切った時にドバッと流れ出るのを防げます。休ませている間に、フライパンに残った肉汁で簡単ソースを作るのもいいですね。
ワンパンで完成!付け合わせ野菜と絶品ソース
鶏肉を休ませている間に、そのフライパンで付け合わせを作りましょう。一口大に切ったじゃがいもやにんじん、しめじなどを入れ、残った脂で炒めて塩こしょう。これでワンプレートの完成です。
市販のモランボン ローストチキンのたれを使えば、焼く前に漬け込んで味を決められます。
ソースを作るなら、鶏肉を焼いた後のフライパンにバター10gとレモン汁小さじ1、醤油小さじ1/2を加えてひと煮立ちさせる「レモンバターソース」がおすすめ。こってりしたチキンに爽やかさが加わって、驚くほど箸が進みます。
また、はちみつを使った甘辛い照り焼き風のたれが好きな方は、キッコーマン うちのごはん やわらか若鶏のローストチキン風も便利です。
フライパンローストチキンでよくある失敗と対処法
とはいえ、初めてだと「あれ?」と思うこともあるかもしれません。よくあるお悩みにお答えします。
Q. 中まで火が通らないんですが…
A. 一番の原因は火加減です。蒸し焼きにする時は、必ず「極弱火」にしてください。フライパンの底にほのかに泡が出るくらいの火加減が目安。それでも不安な場合は、肉の厚い部分に包丁を入れて厚みを均一にしておくこと、焼く30分前に冷蔵庫から出して常温に戻しておくことも重要です。
Q. 皮が思ったよりパリッとしない
A. 水分は大敵です。焼く前にキッチンペーパーで表面の水気をしっかり拭き取ること。そして、皮目を焼くときはフタをせず、出てきた脂をこまめに拭き取ることでパリパリ度が格段に上がります。
Q. フライパンが焦げ付いてしまった
A. 焦げは、タレの糖分が原因であることが多いです。甘い漬けダレを使った場合は、焼く前に表面のタレを軽く拭き取ってからフライパンに入れると焦げ付きにくくなります。テフロン加工のフライパンより、厚手のステンレスや鉄のフライパンの方が蒸し焼きには向いています。最近はサーモス 取っ手の取れるフライパンのように、そのまま食卓に出せる深型フライパンを使うと調理から配膳までスムーズで便利です。
クリスマスだけじゃない!「フライパンで簡単!本格ローストチキン」を普段の食卓に
どうでしょう。思っていたより簡単じゃないですか?
一度コツを掴んでしまえば、フライパンで作るローストチキンは、もうあなたの得意料理です。クリスマスのごちそうとしてはもちろん、週末の晩ごはんや友達が遊びに来た時のホームパーティーにもぴったり。テーブルにドンと置かれた香ばしいローストチキンは、それだけで食卓をパッと華やかにしてくれます。
何より、材料は鶏肉と塩・こしょうだけ。オーブンの予熱も、大きな鍋も必要ありません。この手軽さを知ってしまえば、もうローストチキンを外で買う理由はなくなりますよ。さあ、今日の夕飯はフライパンで、最高の一皿を作ってみませんか?
コメント